塾長歴50年
これまで、いろいろな生徒と向き合ってきました。
最近特に気になる”テーマ”として、
「モノとは向き合えても、人とは向き合えない」
そんな子が増えてきてます。
:
スマホを与えられてる子供に限られますが、
ゲーム、SNS、さまざまなインテーネットの普及から
不登校など、現実の人間関係をキャンセルした子供でも
”外の世界”とのコンタクトをとり続けることは可能です。
スマホのない時代ならば、
ひとり引き籠り、病んでしまう事態に陥りますが、
それらを避けることができます。
・・・これまでなら、深く病んでしまい、精神科へ入院せざるおえない状況へ追い込まれた子供たちを多く見てきましたが、スマホの普及とともに、”外の世界とのコンタクト”を維持することができ、孤独を回避できるため、最悪の事態(入院)には至らないですむケースが増えてきたように感じてます。
:
・・ですから、”危ないな・・”と見える子には、(親に)スマホを買ってあげてください・・と助言するようにしてきました。
っで、何が起こるか?と言えば、
その子は引き籠りは続けますが、病むところまでは行かないですむんです。
ゲームにハマる男の子であれば、(ゲームは競技なので)会ったことのない年上の人たちと出会えることになります。そこでは、当然、ライン上とはいえコミュが成り立つわけで、孤独に陥ることを回避できることになります。
:
小学生高学年から不登校となり、今年4月に大学受験に挑んだ生徒がいました。
学校にはほとんど行ってないこともあり、義務教育レベルの知識・学力はかなり劣ります。それでも、大学受験となれば、英語と小論文、数学と英語と面接などで受験できる大学も増えてきてます。
私塾長が本気になって一対一指導をすれば、入試科目も3教科程度に絞れることもあって、偏差値40位の生徒を偏差値60位に飛躍的上げることも可能です、塾長ともなれば教えることはプロですからね。
塾長の私とすれば、その生徒に人生の大きな節目となる「18歳での成功体験」をしてもらいたかったこと、大学生ともなれば、人とのコミュも出来るようになるかもしれないというわずかな望みもあったわけです。今年、4月に入学たばかりですので、その”成果”は現時点では計りかねます。