中学受験 小5までにしておくこと(算数編)

*整数も少数も分数も同じ数であることを理解しよう!

*掛け算・割り算の文章題を混ぜてやらせよう!

*cm、m、km、g、kgなどの単位に慣れるよう!

*平均の感覚を身に付けよう!

*割合の問題が出てくるのは小5からですが・・

*整数も少数も分数も同じ数であることを理解しよう! 整数も少数も分数も特別な数ではなく、計算上では同様の数として躊躇わず使えるようにすることが算数が得意か不得意かの肝になることを(親は)心得ておきましょう。 1Lが150円のガソリンがあるとします。 今日は20Lくらい入れるとすると何円くらいになるでしょう?という謎かけでもよいのです。 150×20=3000円となるところまでは理解できますが、10.5L入れると何円になりますか?と子供に尋ねると、困った顔をするかもしれません。 150×10.5とすれば何円かはでてきます。 まさか、ガソリンスタンドで0.5Lガソリンを入れる人はいないと思いますが、0.5L入れるとすると何円になるかは150×0.5とすれば75円となります。 分数に関しても同様で、1個150円のリンゴがあります。 3個ではいくらになりますか? 150円×3=450円 10個買うなら10倍すればよいことで、まさか、リンゴを1/2こ買う人はいないと思いますが、150×1/2=75円となります。 ・・このように、整数であれば分かったことが、少数、分数となると途端に思考停止する子供がいます。 (システム化脳)を子供のころから訓練しておくために、算数に関してはルールに従っておけば最強であることを子供に知ってもらい理解させることです。 整数でできることは、少数、分数になってもやり方は変わらないことを習慣づけることが大切です。

*掛け算・割り算の文章題を混ぜてやらせよう! 計算を一通りマスターするとそれに合わせた文章題が出てきます。 その際、この章は掛け算なので、文章を読まず、理解せずに何でもかんでも数だけ見て、掛ければよいと安易になってしまう子供が多いことも事実ですから、掛け算と割り算が混ざった文章題を出してあげるとよいでしょうね。 掛け算は良いのですが、割り算はもっと難しくなります。 どちらの数をどちらで割ってよいか?という問題が出てきます。 安易な子は、大きな数を小さな数で割ればよいと考えがちですから、そこが最大の注意点です。 12kmの道のりがあります。 時速4kmで歩いて行くと何時間かかりますか?という問いには答えられそうですが、時速24kmの自転車で行くと何時間かかりますか?なると途端に難しくなってしまいます。 12÷24=1/2時間=30分となります。 ここでも、算数に関してはルールに従っておけば最強であることを子供に知ってもらい理解させることです。

*cm、m、km、g、kgなどの単位に慣れるよう! 普段の親子の会話の中に、様々な単位を入れながら、会話するようにしましょう。 cmは三角定規で使うのでわかり易く、m、kmはオリンピックや様々な競技で使うので、その長さ(距離)は把握できますが、g、kgとなると把握することが難しくなります。 なぜかというと、長さは目で確認できますが、重さは感覚でしかないからです。 gについては、スーパーに子供と一緒に買い物に出かけるとよいと思います。 100gで何円か?とか、表示してあります。 kgについては、家庭には健康管理として体重計がありますね。 子供が23kgでお父さんが68kgとか、比較することによって、重さの感覚が身に付きます。 また、体重計では、体脂肪率が何%か?とか、いろいろと表示されますね、子供が質問してくるなら、分かる範囲でよいので、その(基準の)意味を説明してあげてください。

*平均の感覚を身に付けよう! 一緒にボーリングに行く機会があれば、5ゲームのスコアが75,104,68,92、86だったりしますね。 これらの数をすべて足せば合計点が出ますね。 っで、知りたいのは合計点じゃなく、その人のボーリングの腕前なのです。 5ゲームのスコアを足した数を5で割れば、平均(アベレージ)が出てきますね、その点数がその人の腕前ということになります。 算国理社の4科目の合計と平均でもよいと思います。 

*割合の問題が出てくるのは小5からですが・・進学塾に通うようになれば、4年生位から、当たり前のように出てきます。 確率(確からしさ)の問題も重要です。 我々の行動の基準はほとんどが確率で判断するようになってます。 子供たちが夢中になるゲームも基本は確率判断とスピードですから。 

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個人経営で個別指導塾 塾長を50年続けてきました。 駅前で大手がひしめく中、運営してくことの難しさと個人経営であるが故の多様な在り方を実践してこれたことへの自負とがあります。 学習塾とはどうあるべきか、親は子へどのような接し方が”理想・現実”であるのか、ここにはすべて塾長の本音を記していきます。 そして今、老年期を迎え、「楽しく生きること」への模索を綴ってます。

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