顕かに能力が劣っている子供への対応

IQが下位20%くらいに入る子供は社会性が身に付きづらく、犯罪に走るケース、巻き込まれるケースが(他の領域に属する子供たちより相対的に)多いというデータがあることを知っておきましょう。 子供に限らず、生きる上で最も大切なのは「好奇心と忍耐力」であることを付け加えておきます。

小学校高学年時での学習はとても大切で、例をあげれば、ニュースなどで盛んに耳に入って来る国名・・アメリカ、フランス、ドイツなどの地理的位置関係を知らないと”ニュースの背景が分からない”ことになってしまいます。 中学に入れば(それぞれの国の)詳細を勉強することになり、基礎知識がなければ学校の勉強についていけません・・知識というものは、それを身に付ける適齢期があり、それを逃すと身に付けることが難しくなります。 

我が子の学習脳力を”正しく”知る必要があります。 手っ取り早いのは、進学塾の入塾テストを受けてみることです。 (偏差値と言っても、いろいろな基準・数値がありますので、ここでは全国レベルの偏差値を基準とします。上位進学塾の偏差値基準ではありません)。 その進学塾が10クラス編成であれば、上位3クラスは偏差値65以上、4クラス目から7クラス辺りまでが60以上、それ以下では偏差値50位までと思われます。 偏差値50以下であれば、入塾テストで合格できない場合もあります。 ちなみに、全生徒の30%くらいは偏差値40以下です。 

上位3クラスくらいまでの子は有名(私立・公・国)中に入学可能です。 

ごひいきの学校への中学受験であれば、偏差値に関係なく、それでも、偏差値40以下では入学した学校についていけないケースもあり、親としては、その辺の見極めも必要です。

この場合の能力とは、主要4科+英語のことですが、スポーツでいえば5種競技のようなもので、走る、投げる、飛ぶなど様々な要素があります。 簡単に言えば、走るのが遅い子は大抵のスポーツには不向きです。 トレーニングすれば、少しは速くなりますが、見違えるように速くなることはあり得ません。 一般的に、偏差値40の子がいくら頑張っても60にはなりません。 偏差値40の子は精いっぱい頑張っても50を超すことは難しいです。 頑張れば偏差値は5くらいは上がるが、やらなければ5くらい下がるということです。 ただし、例外的に伸びしろが大きな子の場合、偏差値にして20位の上昇は見込めることもあります。

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xs136481

個人経営で個別指導塾 塾長を50年続けてきました。 駅前で大手がひしめく中、運営してくことの難しさと個人経営であるが故の多様な在り方を実践してこれたことへの自負とがあります。 学習塾とはどうあるべきか、親は子へどのような接し方が”理想・現実”であるのか、ここにはすべて塾長の本音を記していきます。 そして今、老年期を迎え、「楽しく生きること」への模索を綴ってます。

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