「子育て相談箱」言い訳をするのでなく、責任感のある子に育ってほしい

「言い訳をするのでなく、責任感のある子に育ってほしい」というテーマは、多くの親にとって大きな関心事です。責任感を持つことは、将来の社会で成功するために必要不可欠なスキルであり、子どもが他人に対して信頼され、自らの行動に対して責任を持つことは、健全な人間関係を築くためにも重要です。ここでは、責任感のある子どもを育てるための親へのアドバイスをいくつか紹介します。

1. 親が手本となる

まず、責任感を持った子どもを育てるためには、親自身が責任ある行動を示すことが不可欠です。子どもは親の行動をよく見ています。親が自分の行動や言動に対して責任を持ち、言い訳をせずに問題に対処する姿勢を見せることで、子どもは自然とその態度を学びます。たとえば、仕事でのミスを子どもに正直に話し、その結果どう対処したかを共有することで、困難な状況でも逃げずに立ち向かう姿勢を伝えることができます。言葉で教えるだけでなく、日々の生活の中で親が模範となることが大切です。

2. 言い訳を許さない環境を作る

子どもが何か問題を起こした際、親としてはつい「仕方がなかったのね」と言い訳を許してしまうことがあります。しかし、これでは子どもが自分の行動に対する責任を持つことを学びにくくなります。問題が発生したときには、まずはその状況について冷静に話し合い、言い訳をするのではなく、どのようにその問題を解決するか、そして将来的に同じミスをしないために何ができるかを考えさせる時間を設けることが大切です。

たとえば、学校での宿題を忘れた子どもが「先生が宿題を言わなかった」と言い訳をした場合、それを受け入れるのではなく、「それでも自分で確認する方法はなかったか?」と問いかけ、自分自身で対処する方法を考えさせます。こうしたプロセスを繰り返すことで、子どもは責任感を持つことを学びます。

3. 小さな成功体験を積み重ねる

責任感を育むためには、子どもに小さな成功体験を積ませることが有効です。大人でも、自分の行動が結果に繋がる経験をすると、次も同じように頑張ろうと思えるものです。たとえば、家庭内での小さな役割を与えることで、子どもが自分の責任を果たし、それが家庭のために役立ったことを実感させることができます。

具体的には、毎日の食器洗い、ペットの世話、部屋の掃除といった家庭内の仕事を任せるとよいでしょう。これらの仕事が終わったときに、親が「ありがとう」と感謝の言葉をかけることで、子どもは自分の行動が他者に良い影響を与えたことを感じ、責任を持つことの大切さを学びます。

4. 失敗を学びの機会と捉える

子どもは失敗を通じて成長します。親が失敗に対して過度に厳しく接することで、子どもは言い訳をしたり、責任を他人に押し付ける傾向が強くなることがあります。そこで、失敗をした際には、親が冷静に子どもと対話をし、その失敗から何を学べるのかを一緒に考える時間を持つことが大切です。

たとえば、テストで悪い点を取った子どもに対して、「どうしてこんな結果になったのか」を問いかけ、自分で原因を考えさせるプロセスが有効です。そして、その原因に対してどう対応するかを一緒に考えることで、次の行動に責任を持つことを促すことができます。重要なのは、失敗を責めるのではなく、学びの機会として前向きに捉えることです。

5. 自主性を尊重する

責任感は、自分の意志で行動する自主性と密接に関わっています。親が過度に子どもの行動を管理しすぎると、子どもは自分で判断する機会を失い、結果として責任感を持ちにくくなります。子どもが何かを選択し、自分で行動する機会を増やすことで、責任を持つ意識が自然と育まれていきます。

たとえば、家庭内で「今日は何を夕食にするか」を子どもに決めさせる、休日の過ごし方を自分で計画させるといったことが有効です。自分の選択に対して結果が伴うことを経験させることで、責任感を育むことができます。また、選んだ結果が良くなかったとしても、その選択を否定するのではなく、次にどうすれば良いかを共に考える姿勢を持つことが大切です。

6. 褒めることと叱ることのバランス

責任感を育てるためには、適切なタイミングで褒めることと叱ることのバランスが重要です。親が責任感のある行動を見せたときにはしっかりと褒め、その行動がどのように周りに良い影響を与えたかを具体的に伝えることが大切です。一方で、言い訳をしたり、他人に責任を押し付ける行動を見せたときには、厳しく指導する必要もあります。しかし、叱る際には人格を否定するのではなく、行動について指摘することがポイントです。

たとえば、「宿題を忘れたからと言って先生を責めるのは違うよね。自分でもう一度確認することが大事だったんじゃない?」といった形で、行動を正すための対話を心がけると良いでしょう。子どもが納得するまで話し合い、改善策を見つけることが大切です。

7. 長期的な視点で育てる

最後に、責任感は一朝一夕で身につくものではありません。子どもが自らの行動に責任を持ち、成長していくには、長期的な視点が必要です。親としては、焦らずに少しずつ子どもの成長を見守り、日々の小さな積み重ねを大切にすることが大事です。

責任感を育むことは、将来的に子どもが自立し、社会で活躍するための基盤となります。親としては、子どもの失敗を恐れず、積極的に挑戦させ、時には手を差し伸べつつも、子ども自身が問題を解決できるようサポートする姿勢が求められます。

このようなプロセスを通じて、言い訳をせず、責任感のある子どもに成長していくことを期待できます。

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個人経営で個別指導塾 塾長を50年続けてきました。 駅前で大手がひしめく中、運営してくことの難しさと個人経営であるが故の多様な在り方を実践してこれたことへの自負とがあります。 学習塾とはどうあるべきか、親は子へどのような接し方が”理想・現実”であるのか、ここにはすべて塾長の本音を記していきます。 そして今、老年期を迎え、「楽しく生きること」への模索を綴ってます。

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