「悩み 子育て」生徒会などには積極的だが、肝心の勉強が疎かになる

生徒会活動に積極的でありながら、勉強に手が回らなくなってしまう子どもを持つ親にとって、その状況に対してどう対応すれば良いか悩むことがあるかもしれません。まず、このような状況において親として考慮すべきことは、子どもが生徒会活動に意欲的であること自体が非常に価値のあることだという点です。リーダーシップやコミュニケーション能力、他者との協力や責任感を身につけることは、社会に出た際にも大きな財産となります。しかし、同時に、勉強は将来の選択肢を広げるためにも重要であり、そのバランスを取ることが課題です。以下では、親ができる具体的なアドバイスをいくつか紹介します。

1. 子どもの価値観と目標を尊重する

親として、まず第一に大切なのは、子どもが生徒会活動に熱心であることを理解し、尊重することです。生徒会は単なるクラブ活動や課外活動ではなく、学校全体を支える役割を担う重要な活動です。リーダーシップを発揮し、他の生徒や教員と協力しながら学校の運営に貢献する経験は、将来のキャリアや人間関係に役立つ重要なスキルを育てます。そのため、親としては勉強が疎かになっていることに焦点を当てすぎるのではなく、子どもの意欲と活動への貢献をまず認め、感謝の気持ちを伝えることが大切です。

2. タイムマネジメントをサポートする

次に、勉強と生徒会活動の両立が難しくなっている原因として、時間の使い方に問題がある場合があります。生徒会の活動は多忙を極めることが多いため、勉強時間が十分に確保できていないことがあるかもしれません。この場合、親としては、タイムマネジメントのサポートが有効です。具体的には、一日のスケジュールを一緒に立て、勉強時間や休息時間を効果的に組み込む方法を提案してみましょう。生徒会の活動日や試験期間に応じてスケジュールを柔軟に調整することで、無理なく両立ができるようになります。

また、タイムマネジメントの一環として、子どもに「時間を区切って集中する」という習慣を身につけさせることも有効です。例えば、勉強の時間を短時間のブロックに分け、その間は集中して取り組むよう促すと、少ない時間でも効果的な学習が可能になります。このようなアプローチは、子どもが自己管理能力を高めるための一歩となります。

3. 優先順位を一緒に考える

生徒会活動に熱心であることは素晴らしいことですが、勉強を疎かにしてしまうことが長期的にどのような影響を与えるかを、子どもと一緒に話し合うことも重要です。将来の夢や目標を共有し、勉強がその実現にどう役立つのかを具体的に説明することで、子ども自身が勉強の重要性を再認識する手助けをしましょう。この際、親が一方的に説教するのではなく、子どもの意見を尊重しながら、対話形式で話し合うことが大切です。

例えば、「生徒会の活動を通じて得られるスキルは確かに大事だけれど、大学進学や希望する職業に就くためには一定の学力も必要になる」という現実的な視点を示し、勉強も大事な一部であることを納得させるアプローチが考えられます。

4. 自己効力感を高めるための支援

生徒会活動が忙しい中で勉強に時間を割くことができないと、子どもは「どうせやっても無理だ」と感じ、勉強に対する意欲を失ってしまうことがあります。これを防ぐためには、小さな成功体験を積み重ねることで、自己効力感を高めることが重要です。短期間で達成可能な勉強目標を設定し、その達成を褒めてあげることで、子どもは自信を持ち、勉強に対する前向きな姿勢を取り戻すことができます。

また、子どもが得意な教科や分野に焦点を当て、そこから勉強へのモチベーションを引き出す方法も効果的です。得意な分野で成功を感じることで、他の教科にも取り組む意欲が湧きやすくなります。

5. 適切なサポート体制を整える

親としてのサポートも重要ですが、学校や塾、家庭教師など、他のサポートも積極的に活用しましょう。特に忙しい時期には、勉強の進捗状況を一緒に確認できる環境があると、子どもは安心して生徒会活動にも取り組めます。学校の先生や塾の先生と連携し、子どもの学習状況を共有しながら、必要な支援を受けられるようにしましょう。

また、生徒会活動自体を勉強と結びつける視点も有効です。例えば、活動の中で培ったスキルや経験が、歴史や社会科の授業で役立つことを示すことで、勉強にも生徒会活動の意味があることを理解させることができます。

6. リフレクションの時間を持つ

最後に、子ども自身が日々の活動や学習を振り返る時間を持つことも有効です。親がサポートして、子どもに一日の振り返りをさせることで、どのように時間を使ったか、何を学んだか、そしてどのように改善できるかを自分で考える力が育まれます。リフレクションの時間を持つことで、子どもは自分の行動を客観的に見ることができ、勉強と生徒会活動のバランスを自分で調整する力が身につくでしょう。

結論

生徒会活動に積極的でありながら勉強が疎かになってしまう子どもに対して、親ができることは多岐にわたります。重要なのは、子どもの意欲を尊重しつつ、勉強の重要性を理解させるための対話を持つことです。タイムマネジメントのサポートや自己効力感を高めるためのアプローチを取り入れ、適切なサポート体制を整えることで、子どもは生徒会活動と勉強の両方をバランス良く取り組むことができるようになるでしょう。

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サッカークラブに属し、勉強時間がない

生徒会などには積極的だが、肝心の勉強が疎かになる

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個人経営で個別指導塾 塾長を50年続けてきました。 駅前で大手がひしめく中、運営してくことの難しさと個人経営であるが故の多様な在り方を実践してこれたことへの自負とがあります。 学習塾とはどうあるべきか、親は子へどのような接し方が”理想・現実”であるのか、ここにはすべて塾長の本音を記していきます。 そして今、老年期を迎え、「楽しく生きること」への模索を綴ってます。

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