アート活動は単なる習い事ではなく、子供たちの成長に欠かせない、非常に奥深い学びの機会です。親御さんにとっても「子供の未来にどのような種をまくのか」を考える絶好の機会だと言えます。
- 絵画教室・造形教室
長年の指導経験から感じることは、絵を描くことで子供は「心の言葉」を手に入れます。色や形は、まだ言葉でうまく表現できない感情を代弁してくれるのです。例えば、ある生徒が「泣いているけれど笑っている」絵を描いたことがあります。その子は家庭で感じている両親の離婚への不安を、その絵に表していたのです。絵画や造形活動を通して、子供たちは「本当の自分」に気づき、表現する力を育てていきます。
アドバイス: 自宅で絵を描かせるとき、「上手に描かなくてもいいよ」と声をかけてください。子供は自己評価が高まり、無限の表現力を引き出すことができるのです。
- 音楽レッスン
ピアノやバイオリンを通じて子供たちの「感情の波」を学ぶことは、これ以上にない成長体験です。長い年月をかけて指導してきた中で感じるのは、楽器の音色が子供たちの心に直接語りかける力を持っているということです。ある生徒が家族の病気で心を閉ざしていたとき、ピアノを弾くことで涙を流し、その後、自分の気持ちを言葉にできるようになった例があります。音楽は「言葉を超えた表現」を子供に教えてくれます。
アドバイス: 親子で一緒に音楽を聴き、その音楽から感じたことをシェアしてみてください。そこに表現の多様性を感じ、自己表現の可能性が広がります。
- ダンスやバレエ
体を使った表現は「自分を解放すること」です。何年も見てきた生徒たちが、ダンスを通して「新しい自分」を発見する瞬間は本当に美しいものです。ある生徒は言葉が苦手でしたが、ダンスを始めてから、身体を使って自分の考えを伝えることができるようになり、自信を持てるようになった例があります。
アドバイス: 子供がリビングで踊り始めたら「やめなさい」とは言わないでください。親御さんも一緒に踊ってみると、子供との絆がさらに深まります。ダンスは親子のコミュニケーションにもなり、心が豊かになります。
- 演劇や朗読
演劇や朗読は「自分以外の誰かになる」体験です。この活動は、子供たちに「他者の視点」を与え、共感力を育てます。例えば、ある生徒が演劇を通して友達の気持ちに気づき、いじめの問題を解決したケースがありました。演劇は子供の内面を強くするだけでなく、人とのつながりを学ぶ絶好の場です。
アドバイス: 家族で演劇を楽しむときは、子供に「どんな気持ちだった?」と尋ねてください。その問いかけが子供の「感情を言葉にする力」を引き出します。
- 手芸やクラフト
手芸やクラフトは「コツコツと積み重ねることの大切さ」を教えてくれます。今まで多くの子供たちを見てきて感じるのは、手を動かすことで心が整い、思考がクリアになることです。ある子供が折り紙で100個の鶴を折り続けたことがありました。それは亡くなった祖父への感謝を表すためだったのです。手作業は「自分と向き合う時間」を与えてくれます。
アドバイス: 作品が完成したら必ず一緒に喜びましょう。「頑張ったね」と声をかけることで、子供の自己肯定感が育まれ、次へのチャレンジ精神が生まれます。
まとめ
アート活動は子供の「心の栄養」です。それは単なる趣味ではなく、未来を切り開く力を育てる大切な要素です。子供たちの創造性や感性は、私たち大人の「理解」と「サポート」によって無限に広がります。親御さんの目の前にある一つひとつの作品や演奏、踊り、その全てが子供の「生きる力」を育んでいるのです。これからも子供たちと一緒にアートの世界を楽しみながら、その成長を温かく見守っていきましょう。
小学生の子供を持つ親御様へ
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