「9歳の壁」という表現は、小学校3年生前後(だいたい、8歳から10歳くらいまで)に子どもが学習や日常生活で直面する困難を指すものです。この時期の子どもたちは成長に伴い、学習内容や社会的なスキルが急速に複雑化し、さまざまな挑戦を迎えます。例えば、これまでは整数だけを使っていた算数の計算問題が、いきなり少数や分数を含むようになります。さらに、単純な計算から文章題へと発展するため、子どもにはより高度な思考力や問題解決のスキルが求められることになります。
我が子が、理由もなく不機嫌になっていたり、突然泣き出したり、終いには学校へ行きたくない・・と言いだしたりすることはありませんか? これこそが、「9歳の壁」に突き当たったサインですので、見逃さず適切な対応を心がけましょう。
国語の授業でも、物語や文章の内容がより複雑になり、登場人物の感情や背景を深く理解する力が必要とされます。これは子どもにとって、これまでとは異なる難しさを感じるポイントです。 例えば、「登場人物の気持ちを考えよう」という質問に対し、単純に「うれしい」や「悲しい」ではなく、「どうしてそう思ったのか?」という問いに答えることが求められるようになるのです。 単純な感情だけでなく、その因果関係を問われるようになります。 ですから、自分の感情を表現することから、他者の感情への理解と共感を求められるようになると(親や周囲は)思ってください。
また、9歳前後は友人関係やクラス内でのコミュニケーションも変化する時期です。これまでは「仲良く遊ぶ」だけで成り立っていた関係が、突然「誰と一緒に遊ぶか」「何を話すか」という選択が重要になり、これによって子どもたちの人間関係がより複雑になっていきます。そのため、時には友達とトラブルを経験したり、「学校に行きたくない」と感じることも増えてくるのです。それに加えて、”成長期・精神年齢”はここに違っており、その違いがより複雑にさせる要因にもなってきます。
ここで、親として重要なのは、子どもが「9歳の壁」に直面したときに過度に不安にならないことです。親御さん自身も同じような経験をしたことがあるかもしれません。「昔、自分も9歳の頃はこんな風に感じていたな」と思い出してみると、子どもの気持ちを理解する手助けになるでしょう。この「壁」は成長のためのステップであり、乗り越えられないものではありません。むしろ、この時期に感じる困難は、子どもの内面的な成長や学習能力の発展につながる大切な経験なのだ・・と捉えるようにしましょう。
親御さんにとって最も効果的なサポートは、子どもが「できない」と感じたときに、無理に解決策を押し付けるのではなく、まずは子どもの話をよく聞くことです。子どもが何に悩んでいるのかをしっかりと理解し、一緒に解決策を探っていくことが大切です。例えば、「どうしてこの問題がわからないのかな?」と子ども自身に考えさせることで、問題解決の糸口を一緒に見つけることができます。このことは、親子のコミュの入り口・きっかけにもなるわけですね。
また、小さな成功体験を積み重ねることで、子どもは自己肯定感を持ち、自信を取り戻します。例えば、「今日はこの問題ができるようになったね」と具体的に褒めてあげることが大切です。そして、親自身が焦らず、子どものペースに合わせてサポートすることが何よりも大事です。子どもが時間をかけて「できるようになる」経験を積むことで、学習意欲が自然と湧き上がり、次のステップへと進む力を育てることができるのです。
「9歳の壁」は成長のための通過点であり、親子で一緒に乗り越えることで子どもは大きな自信と学びを手にするでしょう。焦らず、じっくりと、子どもの成長をサポートする姿勢(忍耐)こそが、一番の近道なのです。
このように、「9歳の壁」を乗り越えるには、親のサポートと忍耐力が欠かせません。しかし、親自身もまた、この時期を通じて子どもの成長を間近で見守り、共に成長する機会と捉えることができます。子どもと一緒に挑戦し、支える姿勢が、この壁を乗り越える鍵となります。どんな時でも、お子さんと一緒に楽しく、前向きに取り組んでいきたいですね。
”9歳の壁”が立ちはだかる子供の特徴 子育て上手な親の特徴を参考にされてください。
小学生の子供を持つ親御様へ
*ゲームにハマって、勉強には興味を示さない子供が増えてます。
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*スポーツクラブに所属、習い事で、勉強する時間も体力もない子供もいます。
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*算数が苦手な子供には・・
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*国語が不得意な子供には・・
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*家庭環境に問題がある場合
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*その他、様々な環境下において・・
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*親子関係と子供の様々な性格的問題・・
やれ!と言えばやるが、言わなければやらないループに入ってしまう
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