世界の地域による写真の差

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瞳孔の開き具合による差・・地域による写真の差ですが、先ずは緯度による(たぶん遺伝子レベルでも解析される時が来ると思われる)眼の物理的な差によって生じる(主に明暗の)写り込みの差です。 ヨーロッパで言うなら、イタリア人写真家が撮る写真は明暗がくっきりしており、屈託のない明るい写真が目立ちます。 ところが、フランスなどでは日本人と明度の差はなく、”普通”の画像を多く見かけますが、北欧諸国の写真家であれば、その画像は薄暗く明度の差が小さいものが目立ちます。 その理由は、カメラでいうところのF値の差であり、瞳孔の開き具合なのだと思ってます。 北欧の作家は薄暗いところで普段から生活していることが多く、瞳孔は開き加減であることが想像できます。 だから、画像が薄暗くなるのではないか?と私は考えてます。 北欧の人たちが直射日光に目が弱く、サングラスをしていることもその理由なのでしょう。 写真でいえば、住むエリアが赤道に近ければコントラストが強めになり、極地に近くなればなるほど、コントラスト弱めになると考えられます。

STRKNGでは、世界中の作品撮りの画像が載せられてます。 地域による選別もされてますので、参考になると思います。 STRKNGに載せられている写真家は、サイト運営者(ドイツ人)が選抜しており、日本人では4名くらいしか展示されてません(登録されてません)。

エリアによる宗教的な差異・・写真に限ったことではなく、赤道に近ければ開放的であり、極地に近づけば、コントラスでいえば繊細な感覚になりそうです。 それでも、複雑なことが生じてます・・カソリックの多い地中海沿岸では伝統的で性に関しては閉鎖的かもしれませんが、ドイツや北欧諸国では性に関しては開放的な印象があります、これは、プロテスタントであることと関わっているのでしょうか・・このことは、ヨーロッパでの写真展での体験から判断してます。 現在に至っては、アーティストの多くは無宗教に近いこともあり、宗教的な差異は関係ないかもしれません。 

国によるお国柄の差異・・ヨーロッパ人の多くは、アメリカの作家より伝統を重んじているように思われます。 ところが、フランスとスイスの作家ではけっこう違っていて、フランス人はリベラルでスイス人は保守的な印象があります。 母国語がフランス語なのか、ドイツ語なのか‥という差かもしれません・・普段使っている言語と文化的な背景の差かも。

総じていえば、知的感覚の豊かな人たちにとっては、地域的な違いや宗教的な、その国の伝統的な違いなどを好奇心をもって”楽しむ”余裕があるように思います。 また、僕の写真のブログにおいて、アクセス解析などを見ていると、僕がどの地方で人気があるのか、ないのかもわかります・・総じていえば、ラテン系諸国では人気がありますが、北欧系やアメリカでは人気はイマイチですね。 アメリカで人気のない理由は、僕の推測ですが、彼ら彼女らは外(海外)へ向かっての興味が薄く、意識が内向きな人たちが多く、世界観がアメリカ国内だけに留まっているような気がしてなりません。 これは意外なことですが、イランでは人気があるんですよ、国家形態としては宗教色が強そうですが、庶民は違うのかもしれません、2500年の歴史ある国ですからね、文化先進国なのでしょう。

天王洲アイルでの撮影

私の作品を自己評価すれば・・直感的で官能的であり、理知的・知性的ではないような気がします。 また、絵画的でもありますが、ストーリー性には欠けているような気がしてなりません。 絵画的とは言っても、その時代背景は、世紀末の絵画、ラファエル前派を思わせるものが背景にありそうです。 ルネサンス的なところもあるような・・かといって、浮世絵的な線描写を意識的にしてるとこもあります。 

*日本の写真家に関して・・外(海外)の作品への興味が薄いことは、アメリカ人の多くが外に向けての興味が薄いことに似てます。 なぜ、そのようなことが起こるのか? 

その理由は簡単で、国内需要を考えるだけで、写真家として経済的に成り立つからです。 アメリカとか日本のような経済規模の大きな国では、国内での(写真の)需要と供給だけで(良くも悪くも)完結してしまうからなのでしょう。 世界的に知られる日本人写真家は、荒木と森山大道くらいで、他の写真家はほとんど知られてません。 写真というジャンルを超えていかないことには、外(海外)の人たちの目には止まらないでしょう。 そもそも、”アイドル”というのは日本発祥の文化なのでしょうか、東アジア圏にも広がりを見せているようですが、彼ら彼女らを画像に収めた”グラビア”は”消費文化”なので、所詮アート作品としての位置を得るのは難しいことでしょうね。

世界的な時代背景としては・・エコだとか、環境だとか、セキュリティー重視であり安全が何より大切だとか、グローバリズムとは言いながら、一方では精神的に閉鎖的になってるような気がしてなりません。 すべては安全が優先し、そのせいで様々な在り方が犠牲になり多様性が失われてくるようです。 これらは、写真や動画などにおいても例外ではなく、むしろ、写真や動画などへの規制から私自身が感じ判断していることなのですが。

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写真と絵画の違い

世界的な地域による写真の差

投稿者:

xs136481

個人経営で個別指導塾 塾長を50年続けてきました。 駅前で大手がひしめく中、運営してくことの難しさと個人経営であるが故の多様な在り方を実践してこれたことへの自負とがあります。 学習塾とはどうあるべきか、親は子へどのような接し方が”理想・現実”であるのか、ここにはすべて塾長の本音を記していきます。 そして今、老年期を迎え、「楽しく生きること」への模索を綴ってます。

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