割合の問題が苦手な子 中学受験の最高峰「SAPIX」の通信教育

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* 割合の問題でつまづかないために・・

*速度・距離・時間の問題

*割合(歩合)百分率(%)について・・

*割合(歩合)百分率(%)の例題

*割合(歩合)百分率(%)の応用問題

*逆算の例題と問題に慣れる

*□を使って解く割合の問題

算数が苦手な子の多くは、小学5年時に「割合の問題」でつまづいてるケースです。 具体的な例を挙げていきます・・

リンゴが15個あります。それらを3人で等しく分ければ、1人何個もらえますか?という問いであれば誰でもできます。 15÷3 ですから。 ところが、2個のリンゴがあります。それらを3人に等しく分けると1人何個になるでしょう?と言われると、途端に困るわけです。 2÷3 になりますから、無理じゃないの?と思う子と、小さな数字を大きな数字で割ることがそもそも”抵抗”があって、思考が遮断されてしまうのです。 2÷3=2/3 となるわけですが、分数の概念が受け止めにくく、少数になれば1より小さな数を想定するわけですから、これもまた”抵抗”があるわけです。

一般的に、共感力の強い子は割合の問題を苦手とする傾向があり、システム化力の発達した子は分数や少数に対する”抵抗”が少なく、すんなり通り過ぎていくことができるといわれてます。 割合の問題でつまづかないための周囲(親)の接し方について具体的に詳しく記します。

割合の問題でつまづかないために・・

割合の問題でつまずかないための周囲(親)の接し方にて具体例をあげて記していきます。 また、分数と少数に関しても詳しく説明しておきましょう。

20個のリンゴを5人に等しく分けるには一人何個になりますか?

20÷5=4(個)


では、10で分ければ?

20÷10=2(個)

では、20人で分けたら?

20÷20=1(個)

では、40人で分けたら?

20÷40=0.5(個) または、20/40=1/2(個)

ここで、40人で分けたら?という問いにフリーズしてしまう子がいます。 小学低学年では、大きい数を小さい数で割ることばかりをしてきたからです。 ここから、分数と少数が出てきます。

3個のリンゴを3人で分ければ、3÷3=3/3=1(個)

3個のリンゴを4人で分ければ、3÷4=3/4=0.75 (個)

中学の範囲になりますが・・

20個のリンゴをa人で分ければ、4÷a=4/a(個)

ここで、やってきたことは、リンゴの個数を人数で割れば、答えが出てくる一貫したルールがあります。 我々でも、a人で分ければ?と聞かれれば、ちょっと戸惑いますね。 でも、a人を5人に置き換えれば納得できますね。

速度・距離・時間の問題

10kmの道のりがあります。 この道のり(距離)を時速5㎞で歩くと何時間かかりますか? という問いに・・ 先ずは、時速5㎞とは、1時間に5㎞進める速さ(速度)であることをしっかり説明しましょう。 ついでに、車なら時速100km、新幹線なら時速300km、旅客機なら時速800kmくらいの速度が出ることも・・

10kmの道のりがあります。 この道のり(距離)を時速5㎞で歩くと何時間かかりますか? という問いに、10÷5=2(時間)

では、時速5㎞の速さで2時間進めば何km進めますか? 5×2=10(km) 

10kmの距離を2時間で行くには時速何キロで行けばよいですか? 10÷2=5(km/時) ということが分かります。 (ハ・ジ・キ)などという覚え方があるそうですが、絶対に止めましょう。

以上のことから・・

速度×時間=距離 は覚えることではなく、理解できれば簡単に記憶できます。

 

割合(歩合)百分率(%)について・・

少数。割合(歩合)、百分率(%)を並べていきます。

0.15=1割5分=15%

0.5=5割=50%

0.05=5分=5%

1.15=11割5分=115%

1=10割=100% 

ここで大切なことは、1=10割=100% から説明しないこと。

必ず、0.15=1割5分=15% から始め、少数第一位を「割」第二位を「分」、少数を100倍したものを「%」であると説明しましょう。

これが納得できるようになれば、分数も絡めていければよいです。


割合(歩合)百分率(%)の例題

0.15=1割5分=15% をそのまま使います。

100円の2倍はいくらですか? 100×2=200(円)

100円の5倍は、100×5=500(円)

同様に100円の0.15倍(1割5分)は 100×0.15=15(円)

100円の15%は、100×0.15=15(円)

0.15倍と1割5部・15%が同様であることも伝えましょう。

割合(歩合)百分率(%)の応用問題

2×□=6 □はいくつですか? 

ここで大切なのは、2×3は6になるから、答えは3ですが、どうやったら3が出てきましたか?と尋ねましょう。 そして、6を2で割ったから3が出てくることを確認します。

5×□=100 □はいくつですか? 100÷5 でだすことを確認しましょう。

15×□=300 では、□は300÷15=20 でだすことも確認しましょう。

100×□=15 では、15÷100=0.15  になることに念を押しましょう。

我々でも、100×□=1500 は簡単にできますが、100×□=15 には一瞬ためらいます。それでも、数を置き換えて考えれば、自信をもって答えられます。 子供にとっても同様です。 このような逆算の仕方を覚えようとする子がいますが、それでは算数のできる子にはなりません。 できる限り、覚えることを少なくするようにしましょう。

逆算の例題と問題に慣れる

□を求める問題です。 答えは所略します。

2+□=5

15+□=25

0.5+□=0.8

3.5+□=4.8

□+3=5

□+0.3=0.5

□+0.3=1.3

次は引き算です。

5-□=2

0.5-□=0.2

1.5-□=1.3

次は掛け算です。

2×□=6

5×□=100

100×□=15

□×3=6

□×30=6

□×15=150

割り算にはなります。

6÷□=3

10÷□=2

15÷□=0.15

□÷3=2

□÷5=3

□÷10=0.5

割合の問題などは□を使って式を立てて解くようにしましょう。 そうすれば、方程式になった際にもそのまま通用します

□を使って解く割合の問題

100円の15倍はいくらですか?

100×15

100円の0.15倍はいくらですか?

100×0.15

100円の1割5分(15%)はいくらですか?

100×0.15=15(円) 

ここで大切なことは、整数であろうと少数であろうと分数であろうと、なんとか倍と言われれば、全てかければよいことです。 数には特別な数はないこと

それでは、逆算の利用です。

2×□=6  □=6÷2=3

100×□=15 も同様に 15÷100=0.15 と求めることができます。

数の大きさに捉われることなく、逆算の法則に従いましょう。

15gは100gのどれだけにあたりますか?という問いには、

100×□=15 と書き、上と同様に解けばよい。

0.15となり、歩合では1割5分、百分率では15%ということです。

100gの何パーセントが15になりますか?と問いも同様です。

100×□=15 となります。

速度×時間=距離 

時速5㎞は1時間に5km進める速度です。

では、時速5㎞の速さで2時間進むと何km進めますか?

5×2=10(km) 

では、時速5kmで何時間進めば10km進めますか?

5×□=10 □=2(時間)となります。

また、10kmの距離を2時間で進むには時速何kmで行けばよいですか?

□×2=10 □=10÷2=5 (km/時)となります。

また、こういう考え方もできます。

10kmの距離を2時間で進むには時速何kmで行けばよいですか?の問いには

時速とは1時間に進める距離であるから、

2時間で進むには 10÷2=5 (km/時)でもOK。

分数・少数まで拡大してみましょう。

時速5㎞の速さで2時間進むと何km進めますか?

5×2=10(km)でしたね。

それは、時速4.5㎞の速さで2時間進むと何km進めますか?

4.5×2=9(km)進めます。

時速5㎞の速さで2時間30分進むと何km進めますか?

2時間30分は2と30/60となり、2と1/2=2.5時間ですから、

5×2.5=12.5 (km)となります。

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こんな親の下では、子は勉強しない

小学時でしか身に付かない「基礎学力」は人生で最も大切

近年、塾講のレバルが落ちている:塾選びは講師の質を考慮することがキモ

進学塾に通えば偏差値が上がると思うのは間違え:皆が頑張っているので下がらなければ“良し”とするのが当たり前

進学塾の実態:難関校・名門校に何人いれたか?という合格実績が最優先し、”お客さん扱い”される子も多い

子供だけに勉強させよぅ・・というのは無理な話:親が勉強する姿勢と見せないと・・

ルールに従えば万能と考える子はシステム化脳が優位にある子が多い:システム化脳を理系能とも言う

理解できないこに立ち止まってしまう子:共感脳が優位にある子が多い:共感脳を文系能ともいう

12歳までの勉強は人生の礎となる:学校教育に期待できないなら「優れもの教材」を利用する

能力が低い子の特徴:玩具を与えても、遊び方を理解できず、すぐに飽きてしまう

子の読解力をとやかく言う前に、親は、子供との会話の中に豊富な語彙を含める意識が大切

能力が高いと思われる幼児の特徴:玩具を与えると、長時間夢中になっている

無理のないルーティーン:ジョギングするにしても、天気が良く体調の良い時に限る:これは勉強も同じ

楽しく有意義な人生を送るために勉強があるのであって、お金や出世のためではない‥親としての心得

我が子曰く「勉強のできるは頭が良いからだ」:努力しようとしない子供の言い訳だが、親が、他人の子と我が子を比較することが原因

進学方針に関して、両親の意見が割れる場合:最終的には子供に決めさせるのが最善

塾に通わせるお金はなくても、「優れもの教材」くらいは買えるはず:親子共々、言い訳はなしにしたい

国語は得意だが算数は苦手:両方得意な子は少ない・・先ずは、適性を最優先すること!

読解力がない子は算数の文章題の意味が理解できないいが、図形はできるケースもある

理科と社会科は暗記科目ではない:筋道を立てて理解しないと身に付かない

分からないことを子供から聞かれたら、スマホを使い、一緒に学ぶとよい:知らないことは恥ではない

中学受験の算国理社をしっかり教えられるものはいない:一教科でもしっかり教えられる親はかなり優秀

小学校で学ぶ「基礎学力」がないと、常識力が身に付かず、社会人として通用しない

親が肥満してると子も肥満になる:遺伝と食習慣が似てくるから・・勉強が出来るかどうかも同じ!

田舎に住んでいることを言い訳にはしない:優れもの教材は誰にでも手に入る

「親は勉強出来たのに、なぜ、この子はできないんだろう?」:親が子に決して言ってはいけないNGワード・・聞かされた子の身になって考えれば分かること

頑張っても報われる子と報われない子はいる:スポーツを見れば分かること。適性を見極めることが大切

優秀な親:「生きることの面白さ」は伝えても「勉強しろ!」とは決して言わない

「好奇心と忍耐力」が何よりも大切:頭の良し悪し(学ぶ力)はその次の問題

人は「健康で誠実であること」が何よりも大切:地頭は良いに越したことはないが・・

「塾に通いたくない」と子供が言い始めたら、塾へ出かけて学習状況を確認する:塾を辞めることになったら、子供がやりたいことを全力でサポートする

進学塾に通わせて報われるのは上位20%:普通レベルの子であれば、補習塾に通わせるか個別に通わせることが正解。子供に無理を強いないことがキモ

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投稿者:

xs136481

個人経営で個別指導塾 塾長を50年続けてきました。 駅前で大手がひしめく中、運営してくことの難しさと個人経営であるが故の多様な在り方を実践してこれたことへの自負とがあります。 学習塾とはどうあるべきか、親は子へどのような接し方が”理想・現実”であるのか、ここにはすべて塾長の本音を記していきます。 そして今、老年期を迎え、「楽しく生きること」への模索を綴ってます。