[ 子育て相談箱 ] ゲーム、様々な戦略は立てられるが、思考力と論理力は培われるか?

ゲームを通じて「様々な戦略を立てることはできるが、思考力や論理力が培われるか?」という問いについて、親御さんに懇切丁寧に解説いたします。

まず、ゲームの中には戦略を考えることが必要なものが多く存在します。たとえば、シュミレーションゲームやパズルゲームでは、プレイヤーは先を見越した計画を立て、次のステップを予測しながら動くことが求められます。このようなゲームにおいては、確かに戦略を練る能力が求められ、子どもたちが何度も失敗しながら改善する過程で「思考力」や「問題解決能力」が育まれる可能性があります。

しかし、問題は「その思考力や論理力が現実生活にも応用できるかどうか」という点です。ゲームでの戦略は、そのゲームのルールや世界観に基づいているため、現実の複雑な問題や未知の状況にそのまま活かせるわけではありません。とはいえ、適切な環境でゲームを楽しむことによって、ゲーム内で学んだ思考のプロセスを実生活に応用する訓練をすることが可能です。

親として心がけたいのは、子どもがゲームをただ楽しむだけでなく、ゲームの中で得た気づきや戦略の立て方を現実世界にどう応用するかを話し合う時間を設けることです。例えば、「ゲーム内で立てた戦略がどうして成功したのか」「失敗した原因は何か」を振り返り、それを学習や生活に結びつけて考えることで、思考力や論理力の発展を促すことができます。

親御さんができるサポートのポイント

  1. ゲームの種類を見極める
     すべてのゲームが思考力や論理力を養うわけではありません。戦略や問題解決が重要なゲームは、思考を鍛える手助けになることがありますが、単純に楽しむためだけのゲームはそれほど効果が期待できません。子どもがプレイしているゲームがどのようなものであるかを理解し、適切なアドバイスをすることが大切です。
  2. ゲームの中の学びを実生活に応用させる
     ゲームの中で学んだことを現実の問題解決や学習に応用できるように促しましょう。たとえば、ゲームでうまくいった戦略を学校の課題や友達とのコミュニケーションにどう活かすか、一緒に話し合うことで、子どもはゲームの中での経験を広い視野で考えるようになります。
  3. バランスを保つことの重要性
     ゲームばかりに集中するのではなく、他の活動や学習にも時間を割くことが大切です。バランスを保ちながら、ゲームで培った思考力を様々な場面で活かすことができれば、子どもの成長にとってプラスになります。

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ゲームは単なる娯楽という認識が多いですが、実際には子供の思考力や論理力を育む重要なツールとしても活用できます。特に戦略ゲームやパズルゲームでは、様々なシチュエーションに対して考えを巡らせ、最適な行動を取るための判断力や問題解決能力が鍛えられます。親御さんがゲームのメリットを理解し、うまく取り入れることで、遊びながら学べる環境を作ることが可能です。

ゲームが育む思考力と論理力

戦略ゲームでは、限られたリソースや状況を分析し、どう進めれば最良の結果を得られるかを考える必要があります。これにより、子供は「もしこうすればどうなるか」というシナリオを予測し、意思決定のプロセスを論理的に組み立てる力を身に付けます。

例えば、チェスやシミュレーションゲームでは、相手の動きや次の展開を考慮しながら自分の戦略を練ります。この過程で子供は、複数の要素を同時に考慮し、優先順位をつける力が養われます。

親御さんにとってのメリットと具体的解決策

  1. 制限時間を設けた戦略的な思考の促進
    子供が集中してゲームをプレイできるよう、プレイ時間をあらかじめ決めておくことが大切です。時間内に最適な戦略を立てることを促すことで、瞬時に考え、決断する力が強化されます。時間制限は単なるルールだけでなく、「限られた時間内でどう効率的に動くか」というビジネスや日常生活に通じる能力を育てる手助けとなります。 解決策: プレイ時間を1日30分などに設定し、決められた時間内で目標達成を目指すように誘導します。例えば、「30分以内にこのステージをクリアしてみよう」という形で、制約の中での戦略立案を促すのが効果的です。
  2. 親子での協力プレイを通じたコミュニケーションの強化
    子供がゲームをしている時間を親も一緒に楽しむことで、ゲーム内での戦略立てを通じたコミュニケーションが生まれます。協力プレイを通じて、共に課題に取り組む中で、相手の考えや動きを理解し、調整する力が育まれます。 解決策: 親子で協力プレイができるゲームを選び、共にステージをクリアするなどの目標を設定します。これにより、問題解決の過程を共有し、自然とコミュニケーションが増え、子供の思考プロセスを理解する機会にもなります。
  3. ゲームの内容を現実生活とリンクさせる
    ゲーム内で学んだ戦略や論理的思考を、実生活にどう活かすかを考えることも重要です。例えば、シミュレーションゲームでのリソース管理の考え方や、ターン制ゲームでの優先順位付けのスキルは、日常生活の課題解決や時間管理に応用できます。 解決策: ゲーム後に、「このゲームの戦略を現実世界でどのように使えるか?」を子供と一緒に話し合い、家庭内の課題(例えば家事の分担や時間割の作成)に応用する方法を考えます。親が日常生活の中で「ゲームのように優先順位を決めてみよう」と声をかけることで、論理的思考を強化できます。
  4. クリエイティブな発想を育てるゲームの選択
    ゲームの中には、自由な発想やクリエイティブな考え方を求められるものも多くあります。例えば、サンドボックス型のゲーム(Minecraftなど)では、プレイヤーが自ら環境を作り上げる必要があり、その過程で創造力や計画力が求められます。 解決策: 子供が自由にアイデアを試せるゲームを選び、その後の進捗や結果を振り返ってみましょう。「どうしてその方法を選んだのか?」と質問することで、考えた過程を可視化し、創造的な問題解決力を育むことができます。
  5. 論理的思考を深めるパズルゲームの導入
    パズルゲームは、特定の手順に従って問題を解決する力を養います。例えば、テトリスのようなゲームでは、限られたスペースに効率的にブロックを配置することで、空間認識能力とともに論理的な判断力が磨かれます。 解決策: 時間を決めて、親子でパズルゲームを楽しむ機会を設けましょう。親子で得点を競ったり、解法について話し合ったりすることで、ゲームの中で培った論理力を日常の会話に繋げることができます。

まとめ

ゲームは、ただ楽しむだけのものではなく、思考力や論理力を育むための強力なツールにもなります。親御さんがゲームの選び方や遊び方を工夫し、子供がその過程で学べるようにサポートすることで、ゲームを通じた「学び」が可能になります。時間の制限や親子での協力プレイ、現実とのリンクなどを活用することで、ゲームのポテンシャルを最大限に引き出すことができるでしょう。

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スポーツクラブに所属、習い事で、勉強する時間も体力もない子供もいます。

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生徒会などには積極的だが、肝心の勉強が疎かになる

モノ作りが好きで、受験には興味がない

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個人経営で個別指導塾 塾長を50年続けてきました。 駅前で大手がひしめく中、運営してくことの難しさと個人経営であるが故の多様な在り方を実践してこれたことへの自負とがあります。 学習塾とはどうあるべきか、親は子へどのような接し方が”理想・現実”であるのか、ここにはすべて塾長の本音を記していきます。 そして今、老年期を迎え、「楽しく生きること」への模索を綴ってます。

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