塾長キャリア50年の視点から、親御さんが「お子さんが学校を休みがちで、そのことを夫に相談できない」という繊細な問題に直面した際の対応策を、具体例を交えてお話ししましょう。これは単なる親の悩みではなく、家庭全体のバランスを整えるための重要なテーマです。
Q&A形式:不登校について夫に相談したいときのポイント
Q1: 夫に子どもの不登校について話したいのですが、何から始めれば良いでしょうか?
塾長の答え:
男親が仕事に没頭し、子供のことは女親に任せているケースですね。 そうなると、女親としては、子供が学校へ行かなくなったのは”自分のせい”と考えがちです。 女親一人では手に負えないと判断した時、まずは、自分の気持ちを「言葉」にして整理することです。感情的になりすぎると、話が伝わりにくくなることがあります。自分の不安や焦りを冷静に表現することで、夫にも伝わりやすくなります。
エピソード:
とにかく、事態が進行・悪化しないためにも、早い段階で夫に話すことです。 あるお母さんが「学校を休む子どもを見ると、将来が不安でたまらない」と言葉にしてみたところ、夫も「確かに心配だね」と共感し、具体的な話し合いが進むようになりました。言葉にすることで、自分の中で感情が整理され、相手にも伝わりやすくなります。
Q2: 忙しい夫に話をするタイミングがつかめません。どうすれば良いですか?
塾長の答え:
夫婦の会話は「一緒にいる時間」を活かすことが大切です。深刻さを強調せず、雑談の延長で話を切り出してみてください。「最近、あの子、学校行くの何となく嫌がってるみたいなの・・」などと切り出してください。
エピソード:
ある親御さんは、夫婦で夕食後にリラックスしているときに、「最近ちょっと気になることがあるんだけど」と切り出しました。その場の軽い雰囲気が、夫にとっても話を受け入れやすい環境となり、その後じっくり話し合う時間が持てたそうです。
Q3: 夫が子どもの不登校に無関心なように見えます。どうすれば協力してもらえますか?
塾長の答え:
男親としては、そんな時もあるだろぅ‥的な感覚でいるんでしょうね・・そういう鷹揚な受け止め方も大切ですが、事態が悪くならないうちに、夫婦は「同じ船に乗った航海者」であることを伝えるのが効果的です。「一緒に乗り越えよう」と協力を呼びかけることで、夫も責任を感じるようになります。
エピソード:
夫婦間でも伝え方は重要で・・あるお母さんが、「船を漕ぐには二人の力が必要だから」と夫に伝えたところ、夫も積極的に子どもの話を聞くようになりました。一緒に問題に向き合う姿勢を見せることで、夫も自然と協力的になります。
Q4: 相談する際に心がけることはありますか?
塾長の答え:
感情的にならず、夫婦で「小さなルール」を作ることをお勧めします。たとえば、「週に一度は子どものことを話す時間を作る」「責める口調ではなく、お互いの意見を尊重する」などのルールです。
エピソード:
ある夫婦は「毎週日曜日の夜は子どもの話をする時間」と決め、少しずつ夫婦の会話が増えました。結果として、子どもの問題にも協力して向き合えるようになり、家庭全体の雰囲気が良くなりました。・・このようなルーティーンはとても大切ですが、続けていくことがもっと大切です。
Q5: 夫に相談してもうまく伝わらないときはどうすればいいですか?
塾長の答え:
男親の”器”の問題もあって、仕事で精いっぱいなのに、子供のことまで手が回らない・・と、拒絶される場合だってあります。 ですから、一度の相談ですべてがうまくいくとは限りません。失敗を恐れず、小さなステップを繰り返すことが大切です。また、外部のサポートを活用することも考えてみましょう。
エピソード:
あるお母さんが学校のカウンセラーに相談したところ、的確なアドバイスをもらい、それを基に夫と再度話し合いました。結果、夫もカウンセラーの視点を取り入れ、積極的に子どもと向き合うようになりました。
Q6: 自分一人で問題を抱え込んでしまいそうです。どうすれば良いでしょうか?
塾長の答え:
「外部の力」を借りることは親としての「強さ」です。一人で抱え込まず、学校や地域の支援機関、信頼できる友人に相談しましょう。
エピソード:
ある母親が、「学校のカウンセラーに話を聞いてもらったら、夫に話す勇気が出た」と言っていました。一人で抱え込むのではなく、他者のサポートを得ることで、夫婦で問題に向き合う土台が作られます。
アドバイス:最近特に不登校が増えてますが、病んでしまって状況が悪い事例は減ってる傾向にあります。その理由は、ゲームやSNSの存在により、外部と繋がっていることもあり、孤独に陥ることは少なくなっているからです。また、必ずしも学校へ行く必要はないよね・・という風潮があることは否定できません。 ですから、子供が学校に行きたがらない兆候が見えた時、出来る限り、登校するように親としてはすべきです。それでも、行かないというなら、その解決方法をしっかり検討し、それでも学校へ行かない・・という選択をするなら、それ相応の対策を講じないとなりません。
学校へ行かない‥と言う選択肢を取った場合、金銭的にどれくらいの負担があるか知ってますか? 私の知り合いの子の場合、家庭教師代が5万円、個別指導塾へ通って4万円、計10万円くらいの出費は覚悟しなければなりません。まぁ、小学中学を私立に通わせれば、それくらいの費用は掛かりますが・・
まとめ
子どもの不登校は、家族全体で乗り越えるべき課題です。以下のポイントを意識して、夫と協力しながら進んでいきましょう。
- 自分の気持ちを言葉にして整理する。
- リラックスした時間を活用して相談を始める。
- 「一緒に乗り越える」という姿勢を伝える。
- 小さなルールを作り、継続的に話し合う場を設ける。
- 外部のサポートを活用し、一人で抱え込まない。
不登校という問題は、親自身の成長の機会でもあります。親が冷静に対応し、夫婦で協力する姿勢を見せることで、子どもにとっても安心感を与えることができます。一歩一歩進んでいきましょう。それが、50年の塾長キャリアで学んだ最も大切な教訓です。
不登校になる子どもたちに多い特徴として「高い感受性や繊細さ」
小学生の子供を持つ親御様へ
*ゲームにハマって、勉強には興味を示さない子供が増えてます。
:
*スポーツクラブに所属、習い事で、勉強する時間も体力もない子供もいます。
:
*算数が苦手な子供には・・
:
*国語が不得意な子供には・・
:
*家庭環境に問題がある場合
<戻る> [ 子育て相談箱 ]