[ 子育て相談箱 ] 漫画やアニメと比べれば、ゲームは単なる消費文化か?

ゲームが「単なる消費文化」と捉えられることがありますが、実際にはそのような単ゲームは「ただの消費文化」というレッテルを貼られがちですが、実はそれ以上に奥深い、創造力を育てる可能性を秘めています。私が50年の塾長経験を通して感じてきたことは、ゲームは子供の「自己発見」や「創造の歓び」に繋がる重要なツールであるということです。この視点から、ゲームを通して創造性を育む独自のアプローチを提案します。

ゲームの「自由」が生み出す創造の種

世の中には多くの教育的なプログラムが存在しますが、私が注目したいのは「ゲームの自由度」が子供の創造性に与える影響です。多くの教育現場では、規則に基づいた学習が強調されます。しかし、ゲームの世界では「規則の中でいかに自由に発想するか」という、自己表現の機会が提供されているのです。例えば、Minecraftの世界で子供たちが一つのブロックから城を築き上げるとき、それは単なる建築ではなく、自己の内面を映し出す創造の一歩です。

提案: 子供がゲームで何かを創り出したとき、その結果に対して「すごいね」と褒めるだけではなく、「なぜこうしたの?」とそのプロセスに注目してみてください。創造性は結果ではなく、その過程で生まれるものです。

ゲームは「問題解決」の実践の場

多くの親御さんが、ゲームの中で子供がつまずく場面を見て「諦めなさい」と声をかけることがあります。しかし、ゲームにおける失敗は、まさに問題解決のチャンスです。例えば、「ゼルダの伝説」シリーズでは、プレイヤーは様々なパズルや難題に直面します。その度に子供たちは試行錯誤し、自分なりの解決策を見つけ出します。これこそが、創造性と論理的思考の鍛錬に他なりません。

提案: 子供がゲームでつまずいたとき、すぐに答えを教えるのではなく、「他にどんな方法があると思う?」と問いかけてみましょう。この対話の中で、子供の独自の発想力や解決力が養われます。

ゲームが提供する「他者視点」

ゲームの最大の魅力は、他者の視点を体験できることにあります。例えば、「The Sims」や「Animal Crossing」のようなゲームでは、自分以外のキャラクターの生活をデザインすることで、「他者の視点」を学ぶことができます。これは単なる遊びではなく、社会における「共感力」のトレーニングにもなります。

提案: 子供が他のキャラクターの行動をデザインする際、「このキャラクターはどう感じていると思う?」と質問してみてください。自分とは違う存在への共感や理解が、創造的な発想を広げていくのです。

ゲームの「非完璧さ」が教える大切なこと

子供たちは、ゲームの中で何度も失敗しながら進んでいきます。これは実生活で「完璧主義」に陥りがちな子供たちにとって、非常に貴重な経験です。特に、ゲームでは「失敗してもやり直せる」というシステムがあるため、子供は恐れずに挑戦し続けることができます。これは「失敗は成功の母」であることを体験的に学ぶ絶好の機会なのです。

提案: ゲームでの失敗を「ダメなこと」と捉えず、「また新しい挑戦を見つけたね」と励ましてみてください。このような声かけによって、子供は失敗を恐れず、創造的な挑戦を続けることができるようになります。

ゲームと現実の融合

ゲームの中で培ったスキルや創造力を、現実世界に活かすことこそ、ゲームの持つ最大の可能性です。例えば、「Minecraft」で設計した建物の構造を実際に紙に描いてみる、「スーパーマリオメーカー」で作ったステージを友達にプレゼンテーションする、といった形で、ゲームでの学びを現実の活動に転換していくことが重要です。

提案: ゲームの世界と現実を繋げるために、子供に「ゲームで学んだことを実際にやってみよう」と声をかけてみてください。この実践を通じて、ゲームが単なる遊びではなく、学びの一部であることを実感できるでしょう。

まとめ

ゲームは、単なる時間の浪費ではありません。それは子供たちの中にある「未知なる可能性」を引き出す貴重な道具です。親御さんがその価値を理解し、子供と共にゲームを通じた学びの場を共有することで、子供たちの創造性は無限に広がっていきます。他のブログでは語られない独自の視点で言えるのは、ゲームは「自己表現の舞台」であり、「共感のトレーニング場」であり、何よりも「失敗から学ぶ場」であるということです。これを機に、親子でゲームを通じた「学びの冒険」を楽しんでみてはいかがでしょうか。純な見方では片付けられない側面があります。親御さんが子どもとの接し方を考える際に、まずはゲームの本質と他のメディアとの違いを理解することが大切です。

漫画やアニメとゲームの違い
まず、漫画やアニメは確かに物語やテーマを視聴者に伝える「受動的な」メディアです。視聴者は作られた世界観やストーリーを読み解き、感情移入することで、知識や感性を育むことができます。

一方、ゲームは「インタラクティブな」体験を提供します。プレイヤーが自らの選択を通じてストーリーを進めたり、問題を解決したりする点が大きな特徴です。この「参加型」という要素は、論理的思考や判断力、反射神経を鍛える効果があり、単なる娯楽以上の価値を提供することがあります。

ゲームの可能性
ただし、ゲームが全て学びにつながるわけではなく、過度にプレイすることが子どもの生活に悪影響を与える可能性があるのも事実です。しかし、近年のゲームは教育的要素が含まれたものや、創造性を引き出すものも多く存在します。例えば、物語の中で歴史を学べるゲームや、チームワークを鍛える協力型ゲームなど、ただ時間を消費するだけでなく、社会的スキルや知識の向上を促す作品もあります。

親ができるサポート
ここで大切なのは、親としてゲームが「ただの消費」なのか、あるいは「学びのツール」なのかを見極め、子どもと一緒にゲームの良し悪しを考えることです。以下のポイントに注意しながら、親子でゲームについて話し合うのが良いでしょう。

  1. バランスの取れた生活
     ゲームの時間が長くなりすぎて、学業や友人関係に悪影響を与えないように、時間管理を一緒に考えることが重要です。ルールを作り、お互いに納得できる形で楽しむことができます。
  2. 内容の選定
     どんなゲームをプレイしているかにも注目しましょう。暴力的な内容や過度に依存性のあるゲームは避け、知育要素や協力プレイを重視したゲームを選ぶことが大切です。
  3. 子どもとの対話
     ゲームを通して、何を感じたり学んだりしているのか、子どもと話し合う機会を作りましょう。これにより、子どもがゲームを通して得た学びや経験を深く理解することができます。

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ゲームを通じて子供の創造性を育むことは、親御さんにとって予想外かもしれませんが、現代のゲームには実際にその要素が多く含まれています。単なる娯楽を超え、想像力や問題解決能力を伸ばす場として活用することができるのです。ここでは、具体的なゲームの例を挙げながら、創造性を育てる方法と、そのための解決策を提案します。

1. 「Minecraft」— 自由な創造の場

Minecraftは、子供たちが自分の思い描く世界を自由に作り出すことができるサンドボックス型ゲームです。ブロックを使って建物を建設したり、村を作ったり、さらには複雑な回路や装置を作ることができ、想像力が無限に広がります。何もないところから世界を創り出すという行為は、創造性を刺激し、自分のアイデアを実現する力を養います。

解決策: 親御さんは子供と一緒にプレイし、共に建築プロジェクトに取り組むことで、ゲームを通じてコミュニケーションを深めることができます。また、具体的なテーマを決めて一緒に家や村を作ることで、子供のデザイン力や問題解決能力を引き出すことが可能です。

2. 「スーパーマリオメーカー」— ゲーム設計を学ぶ

スーパーマリオメーカーでは、子供が自分でゲームのステージをデザインし、他のプレイヤーに挑戦してもらうことができます。ステージ設計には、プレイヤーが楽しめるような挑戦を設定するためのバランス感覚や創意工夫が必要です。これにより、単なるプレイヤーから、ゲームクリエイターの視点を持つようになります。

解決策: 子供が作ったステージを家族でプレイしてみることで、どのように工夫しているかをフィードバックし合う時間を設けてみましょう。また、親が「どうすればもっと面白くなるか?」と問いかけることで、子供の改善力やアイデアを引き出すことができます。

3. 「The Sims」— 人生シミュレーションと創造力

The Simsは、プレイヤーが自分でキャラクターを作成し、そのキャラクターの日常生活をデザインするゲームです。家のインテリアや家族関係、仕事の選択など、現実世界に近いシミュレーションを通して、子供は自分の創造力を試すことができます。特に、キャラクターの個性や生活環境を創り出す過程は、社会的想像力やデザインセンスを育む上で有益です。

解決策: 子供がシム(キャラクター)を作る際、親も一緒に「このキャラクターがどんな生活を送るのか?」などと質問し、創造力を広げる手助けをしましょう。また、子供に家のレイアウトやインテリアを自由に設計させることで、デザインに対する感性を伸ばすことができます。

4. 「リトルビッグプラネット」— ストーリーテリングと創造

リトルビッグプラネットは、プレイヤーが自分でゲーム内のステージを作成し、キャラクターを操作して冒険を楽しむゲームです。このゲームでは、物語を作り出すスキルも養われます。プレイヤーが自分のステージを作る際、どのように物語を展開するか、どのようにキャラクターを配置するかなど、まるで映画監督のような視点が求められます。

解決策: 子供に「どんな物語を伝えたい?」と問いかけ、ストーリーの展開を考える手助けをしましょう。ゲームを通じて物語を創り出すことは、文章力や論理的思考の向上にも繋がります。

5. 「Roblox」— プログラミングと創造の力

Robloxは、ユーザーが自分でゲームを作り、他のユーザーがそのゲームをプレイすることができるプラットフォームです。子供たちは自分のゲームをデザインし、さらには簡単なプログラミングも学ぶことができます。自分で作ったゲームが他のプレイヤーに遊ばれるという経験は、創造性を実践する上での大きな自信につながります。

解決策: 子供にRobloxの開発ツールを使わせ、簡単なゲーム作りをサポートしてみましょう。親が興味を持ち、子供が作ったゲームを実際に遊んでみることで、フィードバックを与え、さらに創造性を高めることができます。また、親子でプログラミングに挑戦することも、新しいスキル習得のきっかけになります。

まとめ

創造性は、ゲームを通じて楽しく伸ばすことができます。親御さんがゲームを単なる娯楽としてではなく、創造力を育むためのツールとして捉えることで、子供の学びをサポートする機会が増えます。重要なのは、親子で一緒に取り組み、ゲームを通じた対話や協力を楽しむことです。

小学生の子供を持つ親御様へ

*ゲームにハマって、勉強には興味を示さない子供が増えてます。

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SNSでのトラブル、小6女子

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スポーツクラブに所属、習い事で、勉強する時間も体力もない子供もいます。

父親の影響もあって、サッカーにしか興味がありません

サッカークラブに属し、勉強時間がない

生徒会などには積極的だが、肝心の勉強が疎かになる

モノ作りが好きで、受験には興味がない

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個人経営で個別指導塾 塾長を50年続けてきました。 駅前で大手がひしめく中、運営してくことの難しさと個人経営であるが故の多様な在り方を実践してこれたことへの自負とがあります。 学習塾とはどうあるべきか、親は子へどのような接し方が”理想・現実”であるのか、ここにはすべて塾長の本音を記していきます。 そして今、老年期を迎え、「楽しく生きること」への模索を綴ってます。

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