子どもの悪態や汚い言葉に対処することは、親にとっての試練であり、時に心が揺さぶられる場面です。しかし、このような瞬間こそ、親としての度量や愛情が試される絶好のチャンスでもあります。経験豊富な個別指導塾塾長の視点から、他のブログでは見られないような独自の見解で対処法を解説します。
1. 言葉の「バリア」を使う
子どもの悪態は、時に親を試すための「挑戦状」です。ここで感情的になってしまえば、子どもは「勝った!」と感じてしまうかもしれません。たとえば、子どもが「バカ!」と叫んだとき、親も同じ土俵に立つ必要はありません。むしろ、「その言葉、実は『君のことがもっと分かってほしい』って意味かな?」と優しく受け止めてみてください。こうすることで、言葉の裏にある真意を見抜き、冷静な対応ができるのです。・・子育てには、親としての寛容さと器の大きさが問われています。
2. 親の「盾」としての役割
子どもの悪態は、未熟な心が外に飛び出してしまったサインです。私たち親は、その言葉を直に受け止めるのではなく、盾となって子どもの心を守る存在でありたいものです。「またそんな言葉を使って…」と嘆くより、「どうした?今日は何か嫌なことがあったの?」と、子どもの心に寄り添う姿勢を見せることが大切です。親が感情的に動揺しないことで、子どもは自然と自身の言葉の荒さに気づき始めます。
3. 悪態の背景に潜む「SOSサイン」
子どもの言葉遣いの乱暴さは、一見ただの反抗に見えますが、実は「助けて」というサインであることが多いです。たとえば、友達関係や学校生活でストレスを感じている子どもは、自分でも言葉にできない感情を持て余し、それが悪態として現れることがあります。「最近、友達と何かあったの?」と自然な会話の中で探ってみてください。意外なほどに、子どもが素直に心を開いてくれることがあります。
4. 「言葉の貯金箱」をつくる
家庭内で「言葉の貯金箱」というユニークなアイディアを試してみてはいかがでしょうか。良い言葉や丁寧な言葉を使ったときに、実際に「言葉のコイン」を貯金箱に入れるのです。そして、ある一定の枚数に達したら、小さなご褒美をあげる。このようなゲーム感覚で言葉の使い方を意識させることで、子どもは楽しく良い言葉遣いを身につけることができます。
5. 「親の姿勢は無言の教育」
子どもは、親の行動や言葉をまるで鏡のように映し出します。親が感情的になりやすい言葉を使うと、子どもはそれを「家の文化」として受け入れてしまいます。まずは親自身が落ち着いた言葉遣いを心がけ、「うちでは言葉を大切にする」という無言のメッセージを送り続けましょう。たとえば、夫婦の会話や親が誰かに感謝を伝える瞬間を見せることで、子どもは自然と「言葉の力」を学んでいきます。
6. 「笑い」で言葉の毒を消す
言葉の荒さは、一度に改善するものではありません。時には、悪態をついた子どもに対して「おお、それは新しい言葉だね。でも、ちょっと言い方を変えたらもっと面白いかも?」と冗談交じりに返すことで、子どもも「こんな言い方もあるんだ」と気づくことがあります。親が余裕を持って笑いに変えることで、子どもは自然と肩の力を抜くことができます。
漫画などではよく使う「殺してやる!」という言い方を子供はその通りに使おうとすることがありますが、「なきものにしてやる!」、{地獄に送り届けてやる!」、「この世から消してやる!」など、いろいろな表現があることを教えてあげるとよいと思います。 それでも、”乱暴な言葉”ばかりなので、お勧めはできませんが。
7. 長期的視点を持つことの重要性
子どもの言葉遣いは、親の忍耐と一貫性が試される長期戦です。すぐに成果が見えなくても、親が冷静であり続け、愛情をもって言葉の使い方を教え続けることで、子どもは必ず変わっていきます。「今は荒っぽい言葉を使っていても、この子の成長の過程だ」と受け止めることで、親自身も心の余裕を持つことができます。また、語彙の豊富さは言うまでもなく、言葉遣いの多くは親から学びますから、親自身の”鏡”と受け止めて反省することでもありますね。
まとめとして・・
悪態や汚い言葉は、子どもからの「親としてのあなたを試している」というメッセージでもあります。親が冷静であり続け、子どもの本当の気持ちに耳を傾けることで、乱暴な言葉は次第に優しさや思いやりのある言葉に変わっていきます。家庭内のコミュニケーションを豊かにするのは、親の対応次第です。「悪態をついたその瞬間が、親としての成長の場である」と捉え、子どもの心の成長をサポートする姿勢を持ち続けましょう。
小学生の子供を持つ親御様へ
*ゲームにハマって、勉強には興味を示さない子供が増えてます。
:
*スポーツクラブに所属、習い事で、勉強する時間も体力もない子供もいます。
:
*算数が苦手な子供には・・
:
*国語が不得意な子供には・・
:
*家庭環境に問題がある場合
:
*その他、様々な環境下において・・
:
*親子関係と子供の様々な性格的問題・・
やれ!と言えばやるが、言わなければやらないループに入ってしまう
:
<戻る> [ 子育て相談箱 ]