”9歳の壁” 認知能力と非認知能力

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*認知能力と非認知能力

*スポーツこそ、能力の縮図

*サッカーの日本代表選手の選抜

*認知能力だけがずば抜けていれば・・


*エリートと言われる人たち

*非認知能力は改善される

*認知能力と非認知能力

IQ、学力テストなど数値化しやすい能力のことを「認知能力」自己肯定感をもってやり抜く力、忍耐力、コミュニケーション力など数値化することが難しい能力を「非認知能力」と言います。

「認知能力」と「非認知能力」とを総合した能力の基盤が出来上がるのが、9歳くらいまでと言われ、それらの基盤が出来上がることが遅れることとなれば、(子供自身が)混乱を招くことも分かってきてます。 自己肯定感が著しく下がり、コンプレックスを持つようになります。 学校へ通うことを嫌がったり、子供が理由なく不機嫌になることもあります。

「認知能力」が高ければを学力優秀な人と・・、「非認知能力」に長けていれば、幸せを引き寄せられる人・・とも考えられます。 

最新の中学入試では、それまでなら「認知能力」が高い子供が有利であったが、「非認知能力」の高い子供を選抜しようとする試みがより強くなってきてます。 例としては、公立中高一貫校における「作文問題」だけで選抜する「適性検査」を実施する入試が増えてきたこと。 また、神奈川県の中学入試では、慶應横浜、桐蔭、洗足などの入試でも顕著になってきました。

*スポーツこそ、能力の縮図

スポーツを見てればとてもわかり易いことで、・・この世で、100mを9秒台で走れる人は数人しかいませんし、マラソンコースを2時間ちょっとで走破できる人も限られてます。 また、世界レベルで短距離も長距離もこなせる人はいません。 人にはそれぞれの能力が備わっているが、限られた種目であり、そこには適性というものが歴然と存在します。 個人プレイが主体となるスポーツでは「認知能力」、チームプレイが問われるのは「非認知能力」と言えるかもしれません。

また、頑張りが報われる人がいれば、頑張っても報われない人がいることも事実です。 その上、運の良し悪しも常に付きまといますから、”頑張り”を生き方の”最上位”に持ってくることには賛成できません。 ”適性”、すなわち、スポーツで言うなら、その種目での”能力”を”最上位”に持ってくるべきであり、スポーツであるなら種目は限られますが、人生であれば無限に近い種目(職種)が存在するわけですから、適性を見分け、どの種目(職種)を選ぶかが、生きる知恵と認識したいです。 ”9歳の壁”適性こそ、最大のテーマになるべき

*サッカーの日本代表選手の選抜

サッカーの日本代表選手の選抜の過程で、「なぜ、あの選手が外された?」など、いろいろと話題となることがあります。 サポーターから、不満噴出するケースはあります。 選手の選抜は監督に一任されてますから、「あの選手は監督に嫌われてるんじゃないか!」とか、ネットで騒がれるわけです。

でも、このように考えると納得できるかもしれない。 サッカープレイヤーとしての個人の能力は非常に高いが、チーム内のコミュが取れず、彼を入れるとチームとして機能することが難しくなる・・、こういうチームにしようとの構想がある場合、彼には柔軟さが欠けチームの輪が築けない・・と監督が判断すれば、代表として選抜しない。

サッカープレイヤーとしての個人の能力を「認知能力」 周りの選手に気遣える能力、コミュの取れる能力を「非認知能力」と考えることが出来ます。 

ゴルフとかテニスなどはプレイヤーとしての抜群の「認知能力」が求められることが当然ですが、世界ツアーなどを転戦してく過程で、トレーナー、マネージャーなどを帯同することは普通で、ここでも同行者との対話ができるという意味では「非認知能力」も求められるでしょうね。

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*認知能力だけがずば抜けていれば・・

研究者の中には、他に類を見ないような卓越した能力を発揮する者がいます。 彼らは認知能力だけがずば抜けて高いケースも多く、研究者をサポートする役割をする研究支援者の存在があり、非認知能力の欠けた研究者のサポートに回るようなシステムもでき上がりつつあると言われます。 広義なスタンスにおいては、研究者を支援する企業なども存在しているわけです。 

*エリートと言われる人たち

研究であれ事業であれ、その能力がずば抜けていれば周囲は認めらざるおえない”現実”はありますから、サポートできる人(研究支援者)がつくことによって、上手く機能するわけです。

問題なのが、偏差値70程度の学力しか有しない”中途半端なエリート”の存在です。 非認知能力が長けていれば社会的に成功するでしょうが、非認知能力が低い場合、”プライドばかり高くて使い物にならない”などと揶揄されるのでしょうね。 入社時に周囲の人から”キャンセル”されて、すぐに退社し、生涯ニートになってしまう人もいると聞いてます。 ですから、こういう形でニートになる人たちを救済するシステムみたいなものが出来るとよいと思います、そもそも、優秀な人なのですから。

*非認知能力は改善される

認知能力は遺伝子的にそのほとんどは決められていて、伸ばしたり、改善することは難しいが、非認知能力は中高で部活などに参加することによって、かなりの程度の改善が見込まれます。 ただし、9歳までにその基盤がある程度あっての話ですが。 逆に、ある程度の基盤が出来てないと、中高での部活を続けることも難しいかもしれません。 ここでも、”9歳の壁”が議論になるわけです。

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「9歳の壁」という言葉は、一般的には認知能力と非認知能力の両方に関連しています。以下にそれぞれの要素について詳しく説明します。

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認知能力

認知能力は、子供が情報を処理し、問題を解決し、学習を進めるための能力を指します。9歳の子供が直面する認知能力に関連する課題としては以下のようなものがあります:

    1. 学習の複雑化: 小学校中学年に進むと、学校のカリキュラムがより難しくなります。子供たちは抽象的な概念や数学的な操作、読解力の向上などに挑戦することが求められます。

    1. 記憶力と集中力の向上: 複数の情報を同時に扱い、長期的に記憶する能力が重要になります。また、長時間集中してタスクに取り組むことも学習の一部です。

    1. 問題解決能力の発展: 複雑な問題に対して自らの知識やスキルを組み合わせて解決策を見つける能力が求められます。

非認知能力

非認知能力は、学業成果や生活での成功において重要な役割を果たす、個人の性格、行動、社会的・情緒的スキルのことを指します。9歳の子供が成長する中で、次のような非認知能力が発展することが期待されます:

    1. 自己管理: 時間管理や計画立案、自己規律を身につけることが重要です。これにより、学習や日常生活の課題に対処しやすくなります。

    1. 社会的スキル: 友達との関係を築き、協力し合い、他者とコミュニケーションをとる能力が成長します。9歳の子供たちは、集団での活動や競争の中でこれらのスキルを磨いていきます。

    1. 自己肯定感と粘り強さ: 失敗や挑戦に直面した際に、自分の能力を信じ、困難に立ち向かう意志が強まることが重要です。

親が「9歳の壁」に対応する際には、子供の認知能力を伸ばすために適切な学習環境を提供するとともに、非認知能力の発展を促進するためのサポートも欠かせません。子供の個々のニーズや興味に合わせたアプローチを取りながら、バランスの取れた成長をサポートすることが重要です。

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個人経営で個別指導塾 塾長を50年続けてきました。 駅前で大手がひしめく中、運営してくことの難しさと個人経営であるが故の多様な在り方を実践してこれたことへの自負とがあります。 学習塾とはどうあるべきか、親は子へどのような接し方が”理想・現実”であるのか、ここにはすべて塾長の本音を記していきます。 そして今、老年期を迎え、「楽しく生きること」への模索を綴ってます。

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