「子育て相談箱」ゲームに夢中で勉強しません

「ゲームに夢中で勉強しません」という質問に対して、親御さんや生徒にわかりやすく説明するには、まずゲームとの向き合い方を見直し、勉強とゲームのバランスを整えるための具体的な対策を提示することが重要です。ゲームを完全に否定するのではなく、子どもの興味を尊重しながら、学習習慣を作ることが目標です。

1. ゲームの影響を理解する

ゲームは、娯楽の一つとして子どもたちに大きな魅力を感じさせる存在です。しかし、長時間ゲームに没頭することで、勉強に対する意欲が薄れ、学力が低下することは確かです。まず、親御さんがゲームに対する理解を深めることが重要です。例えば、子どもが夢中になっているゲームの内容や、そのゲームがもたらす楽しさ、成長感を理解することで、単に「勉強しなさい」と言うよりも、建設的な対話が可能になります。

2. 時間管理の重要性

ゲームそのものが悪いわけではありませんが、時間の使い方が問題になることが多いです。そこで、時間管理の具体的な方法を提案します。例えば、「タイムリミット方式」を取り入れることが考えられます。これは、1日1時間までゲームを許可するなど、決まった時間内で楽しむことをルール化するものです。ルールを決める際には、親子で相談し、子どもにも納得感を持たせることが大切です。また、ゲームをする前に勉強時間を確保する「勉強先行ルール」も有効です。

3. ゲームを報酬に使う

ゲームを学習のモチベーションに変えるために、ゲームを報酬として利用する方法も有効です。例えば、「1時間勉強したら30分ゲームをしてもよい」といった具体的な目標を設定します。勉強の結果や努力に対してゲームを報酬とすることで、子どもが自主的に学習に取り組む姿勢を育てることができます。この方法は、勉強を「苦役」ではなく、目標達成に向けた一つのステップと捉えるよう促します。

4. ゲームの代替となる楽しさを見つける

ゲームに夢中になる理由の一つに、他に楽しいと感じるものがないことが挙げられます。そこで、ゲーム以外の楽しさを見つけることも重要です。例えば、運動やスポーツ、アート、音楽など、ゲームと同様に夢中になれる活動を見つけることで、ゲームへの依存を減らすことができます。親御さんと一緒に、子どもが興味を持ちそうな活動を探してみましょう。例えば、週末に親子で体験教室に参加することも良いアイデアです。

5. ゲームを学びに変える方法

最近のゲームは、ただの娯楽だけでなく、思考力や戦略的な判断力を養う要素が含まれているものもあります。例えば、シミュレーションゲームやパズルゲームは、論理的思考や問題解決能力を鍛えるのに役立ちます。このようなゲームを学びに転用する方法も考えられます。親御さんと一緒に「このゲームのどこが面白いのか?」、「どんなスキルが身につくのか?」といった話をすることで、ゲームが単なる遊びではなく、学びの一環として捉えられることがあります。

6. 子ども自身の目標設定をサポートする

子どもが勉強に興味を持つためには、自分自身で目標を持つことが重要です。親が一方的に「勉強しなさい」と命じるのではなく、子ども自身が将来の夢や興味に基づいて目標を設定するよう促しましょう。例えば、「ゲームクリエイターになりたい」という夢があるならば、そのためにはどのような学びが必要かを一緒に考えることができます。こうすることで、勉強が子どもの未来にどう関わるのかを理解させ、勉強に対する意欲を高めることができます。

7. 学習と休息のバランスを考える

ゲームが好きな子どもに対して、勉強ばかりを強調すると、かえって反発を招くことがあります。勉強も大切ですが、適度な休息やリラックスする時間も重要です。親子で「勉強時間とゲーム時間のバランス」を話し合い、休憩時間をうまく取り入れながら、長続きする学習習慣を作ることが大切です。例えば、1時間勉強した後に15分の休憩を取り、その間にゲームをするというサイクルを作ることも有効です。

8. 親の姿勢とサポートの重要性

親御さんが一貫した態度でルールを守りつつ、子どもがゲームと勉強のバランスを取れるようにサポートする姿勢も重要です。親自身がスマートフォンやテレビに夢中になっていると、子どもにとってもルールの重要性が薄れてしまいます。親子で一緒に勉強する時間を作ったり、共にゲームの楽しさを共有することも良いコミュニケーションの方法です。例えば、親が一緒にゲームをプレイし、勝った時に「よく頑張ったね」と褒めると同時に、勉強も一緒に取り組む姿勢を見せると、子どもも勉強に対して前向きな姿勢を持つことが期待できます。

9. 具体的な例

実際にある家庭では、「ゲーム好きの息子がなかなか勉強に取り組まない」という悩みがありました。そこで、その子どもの興味に寄り添い、まずは1時間ゲームをした後に、30分だけ勉強をするというルールを導入しました。親子で一緒にルールを決めたことで、息子はルールを守るようになり、最初は嫌がっていた勉強も徐々に取り組むようになりました。さらに、将来の夢が「ゲームクリエイター」であることを知り、そのためにプログラミングの学習も始めました。勉強とゲームを結びつけることで、自然と勉強への意欲が高まったケースです。

まとめ

ゲームに夢中で勉強しないという悩みは、多くの親御さんが抱える問題です。しかし、ゲームを全否定するのではなく、子どもの興味を尊重しながら、勉強とのバランスを取る方法を見つけることが大切です。時間管理、目標設定、ゲームの学びとしての活用など、具体的な方法を取り入れながら、親子で協力して前向きな学習環境を作り上げていきましょう。

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個人経営で個別指導塾 塾長を50年続けてきました。 駅前で大手がひしめく中、運営してくことの難しさと個人経営であるが故の多様な在り方を実践してこれたことへの自負とがあります。 学習塾とはどうあるべきか、親は子へどのような接し方が”理想・現実”であるのか、ここにはすべて塾長の本音を記していきます。 そして今、老年期を迎え、「楽しく生きること」への模索を綴ってます。

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