「子育て相談箱」ゲームは時間の浪費でしょうか?役に立つとは思えません

「ゲームは時間の浪費でしょうか?役に立つとは思えません」への塾長の回答

「ゲームは時間の浪費だ」と思われる方は多いでしょうし、親御さんとしてはその心配も理解できます。しかし、ゲームをただ「無駄なもの」と捉える前に、少し視点を変えてみることも大切です。ゲームには、単なる娯楽としての側面だけでなく、さまざまなスキルや考え方を養うことができるという一面もあるのです。ここでは、具体的にゲームがどのように役立つのかを考えてみたいと思います。

1. 問題解決能力の向上

多くのゲームはプレイヤーに対して問題を解決することを求めます。例えば、パズルゲームやアドベンチャーゲームでは、ある目的を達成するために試行錯誤を繰り返し、適切な解決策を見つけなければなりません。この過程で培われるのは、論理的思考力や創造性です。ゲームを進めるために新しい方法を模索し、柔軟な思考を働かせることは、日常生活や学習にも役立つ力となります。

2. 協調性とコミュニケーション能力の発展

オンラインゲームを例に挙げてみましょう。多くのゲームは、プレイヤー同士が協力し、チームとして目標を達成することが求められます。例えば、複数人でプレイする戦略ゲームでは、チームワークが欠かせません。相手の考えを読み取り、適切なタイミングで指示を出したり、コミュニケーションを取ったりするスキルは、リアルな世界でも必要不可欠です。将来、仕事の現場や社会生活においても、協力やチームワークは重要な役割を果たすでしょう。ゲームを通して、そのスキルを楽しく学べるのです。

3. 計画力や時間管理能力の育成

ゲームには「次のステージに進むためには何が必要か」「どのリソースを使うべきか」といった計画が必要なものがあります。例えば、戦略ゲームやシミュレーションゲームでは、限られた資源を管理し、効率的に使っていくことが勝利のカギとなります。このようなゲームを通じて学べるのは、物事を計画的に進める力です。さらに、ゲーム時間をコントロールすることで、時間管理能力も鍛えられます。

具体的な例として「マインクラフト」というゲームを挙げましょう。このゲームは、プレイヤーが自分で建物を作ったり、資源を集めたりする自由度の高いゲームです。この中で、目標を設定し、資源をどのように集め、効率よく使うかといった計画力を自然と学べます。また、友達と協力して一つのプロジェクトを進めることで、協調性やリーダーシップも養われます。

4. ストレス発散とモチベーションの向上

また、ゲームは単なるスキル習得だけでなく、ストレス発散の手段としても有効です。特に、現代社会では多くのプレッシャーやストレスが子どもたちにかかっています。ゲームを適度に楽しむことは、リフレッシュし、気分転換を図るのに役立ちます。そして、成功体験を得やすいゲームは、達成感を味わうことでモチベーションを高める効果もあります。学習においても、成功体験を積み重ねることが重要であり、その感覚をゲームで学ぶことができるのです。

5. ゲームをどう活用するかが重要

ここまで述べてきたように、ゲームには多くの利点がありますが、注意しなければならない点もあります。それは、あくまで「時間をコントロールすることが必要」ということです。長時間ゲームをしてしまい、他の学習や生活リズムに支障が出るようでは本末転倒です。親御さんや生徒さん自身も、ゲームと学習、そして日常生活とのバランスを上手に取りながら楽しむことが大切です。

例えば、ゲームの時間を1日1時間に制限し、その後に学習や運動の時間を設けることで、バランスの取れた生活を送ることができます。さらに、ゲームをする時間には、家族とのコミュニケーションも取り入れましょう。ゲームの内容について話し合い、プレイするゲームを家族で一緒に選ぶことも有意義です。そうすることで、ゲームが家族のコミュニケーションツールにもなり得ます。

6. 学びの場としてのゲーム

最近では、教育的な要素を含むゲームも数多く登場しています。プログラミングや歴史、地理などを楽しく学べるゲームは、子どもたちの興味を引きつけながら、学習内容を深めることができるでしょう。例えば、歴史をテーマにしたゲーム「アサシンクリード」シリーズは、古代文明や中世の文化に触れながら遊ぶことができます。単なるエンターテイメントに留まらず、学びの要素を取り入れることで、ゲームが新しい学習の一環となるのです。

結論

ゲームは一見すると無駄な時間のように思えるかもしれませんが、その中には多くの学びやスキル向上の要素が含まれています。問題解決能力、協調性、計画力、ストレス発散など、さまざまな力を養うことができるのです。しかし、これらを活かすためには、やはり時間管理とバランスが必要です。親御さんは、子どもがどのようなゲームをどのようにプレイしているかを理解し、一緒に適切なプレイ時間を決めることで、ゲームを有効活用できる環境を整えてあげてください。

最終的には、ゲームそのものが悪いのではなく、それをどのように取り入れていくかが重要です。適度なルールを設定し、ゲームを通じて成長できる環境を作ることができれば、ゲームは無駄な時間ではなく、有意義な学びの一環となるでしょう。

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個人経営で個別指導塾 塾長を50年続けてきました。 駅前で大手がひしめく中、運営してくことの難しさと個人経営であるが故の多様な在り方を実践してこれたことへの自負とがあります。 学習塾とはどうあるべきか、親は子へどのような接し方が”理想・現実”であるのか、ここにはすべて塾長の本音を記していきます。 そして今、老年期を迎え、「楽しく生きること」への模索を綴ってます。

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