「悩み 子育て」何事にも積極性はなく、将来が心配

「何事にも積極性はなく、将来が心配」という状況に対して、塾長として親や子供に向けたアドバイスは、まず問題の本質を理解し、共感を持ちながら適切なサポートを提供することが重要です。


積極性の欠如の背景を探る

まず、何事にも積極的でない子供の背後にある原因を見つけることが大切です。積極性の欠如は、必ずしも意欲や能力の問題ではなく、環境や精神的なプレッシャーからくることも多いです。例えば、学校生活や友人関係において何らかのストレスを抱えているかもしれませんし、成功や失敗に対する恐れから、行動に対する自信を失っていることも考えられます。また、家庭内のコミュニケーション不足や過度の期待が原因となり、プレッシャーに押しつぶされるケースもあります。

親御さんとしては、まずお子さんの様子を冷静に観察し、積極性の欠如がどこから来ているのかを理解するための対話が必要です。この段階では「なぜ積極的でないのか」と問い詰めるのではなく、「最近どう感じているの?」という柔らかなアプローチが効果的です。

自己理解と目標設定のサポート

積極性を引き出すためには、子供自身が自分をよく理解し、目標を明確に持つことが重要です。しかし、子供にとって「自分は何がしたいのか?」を見つけるのは簡単ではありません。ここで親や塾がサポートできるのは、子供の興味や関心を見つける手助けをすることです。

「何をやっても続かない」という悩みを抱える子供も多いですが、これは興味がないことを無理に続けようとしているためです。まずは小さな興味を持てることを見つけ、そこから少しずつ成功体験を積み重ねていくことが、積極性を養う第一歩です。例えば、勉強以外にもスポーツやアート、料理など、何か一つでも興味を持てるものがあれば、それを一緒に探すことができます。

また、目標設定については、親が過度に「こうしなければならない」という考えを押し付けるのではなく、子供自身が将来にどのような夢を描いているのかを一緒に考え、その夢に向かってどのようなステップを踏むべきかを一緒に計画します。大きな目標だけでなく、短期的な目標も設定することで、達成感を感じやすくなり、モチベーションが向上します。

小さな成功体験の積み重ね

積極性が欠けている場合、多くの子供は「失敗への恐怖」や「自信の欠如」によって行動を起こせないことが多いです。ここで重要なのは、小さな成功体験を積み重ねることです。大きな成果を求めるのではなく、日常生活の中で達成可能な小さな目標を設定し、それをクリアすることで、子供が自分に自信を持ち始めます。

例えば、勉強面では、いきなり成績を上げることを目指すのではなく、短期間で達成できるような小さな目標を立てます。「今日は数学の問題を3問解く」といったシンプルな目標から始め、その達成感を親子で共有することが重要です。この成功体験が積み重なることで、次第に子供は「自分にもできるんだ」という自信を持ち、自然と積極的な姿勢が身についていきます。

褒めることの大切さ

親や周りの大人が子供を褒めることは、積極性を引き出すための強力なツールです。大人にとっては些細なことでも、子供にとっては大きな一歩です。例えば、少しでも自分から勉強に取り組んだ、掃除を手伝った、友達に優しくしたといった行動に対して、「よくやったね」「頑張ったね」と褒めることで、子供は自己肯定感を高めます。これにより、「またやってみよう」という気持ちが芽生え、積極性が自然に引き出されていきます。

ただし、褒め方にも工夫が必要です。具体的な行動に対して褒めることが重要です。「勉強を頑張ったね」といった曖昧な褒め方よりも、「今日は数学の問題を3問も解いたね、すごい!」と具体的な行動を認めることで、子供に自分の行動が評価されたという実感を与えることができます。

親自身も積極性を示す

子供は親の姿を見て成長します。親が何事にも前向きで積極的な姿勢を見せることが、子供にも大きな影響を与えます。親自身が新しい挑戦をしている姿や、失敗してもくじけずに努力を続けている姿を見せることで、子供は「自分もやってみよう」という気持ちを抱きやすくなります。

例えば、親が家事や仕事で新しいことに挑戦する姿を子供に見せることや、一緒に何か新しい趣味や活動に取り組むことで、親子で積極的な姿勢を共有することができます。これにより、子供に対して自然と「積極的であることの大切さ」が伝わります。

最後に

積極性の欠如は、子供にとって一時的なものかもしれませんが、適切なサポートを受けることで克服することが可能です。子供が自分のペースで成長できるように、無理のない範囲で興味を見つけ、成功体験を積み重ねていくことが大切です。親御さんや塾としては、子供に対する期待を押し付けるのではなく、温かく見守り、適切なアドバイスとサポートを提供することを心がけましょう。飽きっぽい性格は、実は新しいことに対して好奇心旺盛


このように、子供の積極性を引き出すためには、環境やサポートが非常に重要です。

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個人経営で個別指導塾 塾長を50年続けてきました。 駅前で大手がひしめく中、運営してくことの難しさと個人経営であるが故の多様な在り方を実践してこれたことへの自負とがあります。 学習塾とはどうあるべきか、親は子へどのような接し方が”理想・現実”であるのか、ここにはすべて塾長の本音を記していきます。 そして今、老年期を迎え、「楽しく生きること」への模索を綴ってます。

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