「少数や分数が出てきたから理解できず、落ち込んでます」というお悩みに対して、塾長として親御さんや生徒に分かりやすく説明し、問題を解決する手助けをするためには、まず、子供の気持ちに寄り添いながら、理解を深めるためのステップを提供することが重要です。以下に1800文字前後の解説を具体例を交えて記述します。
はじめに
まず、お子さんが少数や分数に対して「わからない」と感じることは、自然なことであり、成長の一環です。新しい概念に直面したとき、多くの生徒は一度はつまずくものです。ですので、親御さんも「子どもが理解できていない」と不安に思わずに、まずはその子の理解のペースを尊重しながら、段階的にサポートしていくことが大切です。
少数や分数の基礎を振り返る
少数や分数が苦手になる理由の一つは、「数の感覚」がまだ十分に育っていないからです。少数や分数は、数を分割して扱うものなので、通常の整数の感覚とは異なります。そこで、まず整数を使った基礎的な数の概念に戻り、それを少しずつ少数や分数の考え方に結びつけていくことが効果的です。
例えば、1を10等分する、つまり「10分の1」がどれくらいの大きさなのかを、実際に紙を使ってビジュアル化するのも一つの方法です。1つのピザを10等分し、そのうち1つが少数でいうと「0.1」、分数でいうと「1/10」だと視覚的に理解させることができます。子どもは抽象的な概念よりも、具体的なものを使って理解することが得意ですので、このように視覚的に説明することで、難しいと感じている部分を克服する助けとなります。
理解できないことで落ち込んでしまうことへの対処法
お子さんが理解できずに落ち込んでしまった場合、まず最も大切なのは「できないことがあっても、次に進むためのステップが必ずある」という安心感を持たせることです。学習においては、一度で全てを理解できるわけではないということを親御さんが理解し、子どもにも伝えていくことが大切です。たとえば、塾長として以下のように声をかけると良いでしょう。
「少数や分数はみんなが苦労するところだから、あなたが難しいと感じるのは当然のことだよ。でも、それは一生続くわけじゃないんだ。少しずつ繰り返していけば、きっとできるようになる。まずは、できるところから始めて、少しずつ進んでいこう。」
スモールステップで進む
少数や分数に苦手意識を持ってしまった場合、無理に一気に理解させようとするよりも、スモールステップで進むことが効果的です。次のようなステップを取ると、少しずつ自信を取り戻すことができます。
- 整数との関係を理解する
まず、整数と少数・分数の関係性を理解させましょう。例えば、「0.5」は「1/2」だということを示し、2つの数字が同じ量を表していることを確認します。次に、1を10等分、100等分することが少数や分数の基本的な考え方だと説明します。 - 簡単な練習問題を繰り返す
少数や分数に慣れるためには、簡単な計算問題を繰り返すことが効果的です。例えば、次のような問題を与えます。
- 0.1 + 0.1 = 0.2
- 1/2 + 1/2 = 1 こうした簡単な問題から始めて、自信をつけさせることが大切です。
- 成功体験を積み重ねる
小さな成功体験を積み重ねることで、子どもは「できる!」という感覚を得ることができます。最初は苦手でも、少しずつ練習を続けていくうちに必ず理解が深まります。その過程で「できた!」という成功を味わうことができれば、次のステップへのモチベーションにもつながります。 - 「算数が苦手な子にとってもトレーニング」
具体例:日常生活に結びつける
また、少数や分数は日常生活にも多く使われていることを示すことで、子どもが「役に立つ」と感じることが重要です。例えば、お菓子を分ける場面や、買い物でのお釣りの計算など、生活の中での具体例を出して、少数や分数が実際に使われていることを教えます。
例えば、次のような具体的な場面を使って説明できます。
- お菓子を分けるとき:
「10個のお菓子を2人で分けると、1人あたり何個になる?」
この質問から始めて、「5個だね。でも、もし10個のお菓子を3人で分けたら?」というように、分ける人数が増えると、1人あたりの取り分が少数や分数になることを実感させます。これを紙や実際のお菓子で示すことで、視覚的な理解が深まります。 - また、「もしお釣りが25円だったら、それを2人で分けるとどうなる?」といった形で、さらに分数を使った応用的な問題にもつなげられます。
- 買い物でのお釣りの計算:
150円のアイスを買うときに、200円払った場合、お釣りが50円になります。
親御さんへのサポート
最後に、親御さんに対しても適切なサポートの仕方をアドバイスしましょう。お子さんが理解に苦しんでいるとき、親御さん自身も不安や焦りを感じることがあるかもしれません。しかし、その不安をお子さんに伝えてしまうと、逆にプレッシャーとなる場合があります。
親御さんには、以下のようなアドバイスをすることが有効です。
- 焦らず、少しずつ進むことを大切にする
子どもが少数や分数に苦手意識を持ってしまった場合、焦らず、少しずつ理解を深めていくことが大切です。家庭でも無理に進めるのではなく、毎日少しずつ繰り返して、成功体験を積み重ねるようにしましょう。 - ポジティブな言葉をかける
親御さんが「できないのは当然だよ」とポジティブな言葉をかけることで、子どもの安心感が生まれます。また、少しずつ理解が進んだときには、「よく頑張ったね!」「もう少しでできるよ!」といった励ましの言葉をかけることで、子どもは自信を持つことができます。
まとめ
少数や分数は多くの子どもがつまずく箇所ですが、少しずつ理解を深めていけば、必ず克服できるものです。焦らず、視覚的な説明や日常生活での具体例を使って、少しずつ前進することが大切です。親御さんも子どものペースを尊重しながら、安心感を持たせてあげることで、少数や分数への理解が進むでしょう。
また、分数の先には割合の分野も出てきます。
小学生の子供を持つ親御様へ
*ゲームにハマって、勉強には興味を示さない子供が増えてます。
:
*スポーツクラブに所属、習い事で、勉強する時間も体力もない子供もいます。
:
*算数が苦手な子供には・・
*家庭環境に問題がある場合
<戻る> [ 子育て相談箱 ]