「子育て相談箱」根拠のない自信ばかりで、真剣さが感じられない

「根拠のない自信ばかりで、真剣さが感じられない」といった子どもを持つ親として、どのようにアプローチすべきかは、子どもの個性や発達段階に合わせた適切な対応が求められます。このような状況に直面している親御さんへのアドバイスとして、まずは子どもの心理的背景を理解し、その上で効果的なサポート方法を探ることが大切です。

1. 子どもの自信の源泉を理解する

子どもが「根拠のない自信」を持つ背景には、自己肯定感を高めるための自然な防衛反応があるかもしれません。親として、まずはその自信がどこから来ているのかを探ることが重要です。もしかしたら、他人と自分を比較しているのかもしれませんし、周囲から期待されることへのプレッシャーを感じているのかもしれません。そのため、親は子どもとの対話を通じて、その自信の裏にある感情や考えを理解しようと努めるべきです。

2. 真剣さが感じられない理由を考える

「真剣さが感じられない」という部分に焦点を当てる場合、子どもが何かに対して意欲を失っているのか、あるいは興味が持てないのかもしれません。子どもにとって、自分が興味を持つ分野であれば真剣に取り組む可能性があります。そこで、子どもの関心や好奇心がどこにあるのかを探り、無理に何かを押し付けるのではなく、本人の興味に寄り添った学びや活動を提案してみることが大切です。

3. 自信と努力のバランスを教える

自信は重要ですが、それだけでは目標を達成することは難しいという現実を、親が優しく伝える必要があります。「自信は持つべきだが、それを裏付ける努力も必要だ」というメッセージを、子どもが理解できるように具体的な例を用いて説明すると良いでしょう。例えば、スポーツ選手や成功したアーティストが、どれだけの努力を積み重ねてきたのかを子どもに見せることで、自信を持つだけでは足りないことを実感させることができます。

4. 成功体験を積み重ねる

子どもが真剣に取り組むようになるためには、成功体験が欠かせません。小さな目標を設定し、その達成を通じて自分に対する肯定感を高めさせることが有効です。「できた!」という実感を何度も経験させることで、自信と真剣さのバランスが取れた行動が身についていくでしょう。この成功体験は、家庭内のルールや学業だけでなく、趣味やスポーツなどの活動でも良いので、広い視野で考えると良いでしょう。

5. 親の態度が重要

親自身の態度や言葉も子どもの態度に大きな影響を与えます。子どもが自信を持つことは良いことですが、親がそれを誇張しすぎると、子どもは自信に過度に依存してしまうことがあります。逆に、厳しすぎる批判や期待を抱くと、子どもは萎縮してしまうかもしれません。適度なフィードバックとサポートが、子どもが持つ自信を健全に発展させ、真剣さを伴った成長へとつながることを心がけるべきです。

6. 時には失敗も必要

自信ばかりが強調されると、失敗を恐れるようになることがあります。しかし、失敗は成長に不可欠な要素であり、親としては子どもに「失敗しても良い」というメッセージを伝えることが大切です。失敗を経験し、それをどう乗り越えるかを学ぶことで、子どもは現実的な自信と真剣さを育むことができます。失敗を恐れるあまり挑戦を避ける子どもには、失敗してもそれが新たな成長の機会であることを強調しましょう。

7. モデルとなる存在を見つける

子どもが真剣さを欠いている場合、その原因の一つに、身近に「真剣に物事に取り組むモデル」がいないことが考えられます。親自身が子どもにとっての良いモデルとなることも重要ですが、親以外の大人や年上の友人など、子どもが尊敬できる人を見つけてあげるのも効果的です。そのような人物が周囲にいることで、子どもは自然と「真剣さ」や「努力」の大切さを学ぶことができます。

8. 小さな変化を見逃さない

子どもの成長は一朝一夕には進みませんが、小さな変化を見逃さずに褒めることが、長期的な成長の促進につながります。例えば、少しでも自分から宿題に取り組んだり、何か新しいことに挑戦したりした場合は、それを親がしっかりと認めてあげることが重要です。これにより、子どもは「自分が努力していることが評価されている」と感じ、次のステップへ進むモチベーションを得ることができます。

9. 長期的な目標設定を一緒に考える

短期的な視点だけでなく、子どもと一緒に長期的な目標を考えることも、真剣さを引き出すきっかけになります。たとえば、将来の夢や進学先、学びたいことなどを一緒に話し合い、そのために今何をするべきかを共に考えることで、子ども自身が自分の未来に責任を持つようになります。目標に向けての具体的なステップを考えることで、真剣に取り組む姿勢が自然と生まれてくるでしょう。

まとめ

「根拠のない自信ばかりで、真剣さが感じられない」という状況に悩む親にとって、まず大切なのは子どもを理解し、肯定しながらも、現実を見せつつ適切なサポートを行うことです。子どもの個性や発達段階に合わせた指導を心がけ、成功体験や失敗の経験を通じて、真剣さと健全な自信を育てる環境を整えることが求められます。

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個人経営で個別指導塾 塾長を50年続けてきました。 駅前で大手がひしめく中、運営してくことの難しさと個人経営であるが故の多様な在り方を実践してこれたことへの自負とがあります。 学習塾とはどうあるべきか、親は子へどのような接し方が”理想・現実”であるのか、ここにはすべて塾長の本音を記していきます。 そして今、老年期を迎え、「楽しく生きること」への模索を綴ってます。

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