夜に撮るポートレートの撮影テクニック
夜のポートレート撮影は、光の使い方とカメラの設定が重要です。街灯やネオン、車のライトを活かしたドラマチックな雰囲気の写真や、ポータブルライトを使ったクールな演出など、さまざまな表現が可能です。
1. カメラとレンズの選び方
📷 カメラ
✅ フルサイズミラーレス / 一眼レフ(例:Canon EOS R6, Sony α7 IV)
- 高感度性能(ISO 3200以上でもノイズが少ない)
- 暗所でのAF性能が優れる
✅ APS-C / マイクロフォーサーズ(例:Canon EOS R7, Fuji X-T5)
- 軽量で取り回しやすい
- F1.4~F2.8の明るいレンズを使えば夜でも綺麗に撮れる
📏 レンズの選び方
✅ F値の小さい単焦点レンズ(F1.2~F2.8)
- 50mm F1.8 → 夜景ポートレートの定番
- 85mm F1.4 → 背景ボケを活かしたポートレート
- 35mm F1.4 → 環境を活かしたストリートポートレート
✅ ズームレンズ(F2.8通し)
- 24-70mm F2.8 → 使い勝手が良い
- 70-200mm F2.8 → 圧縮効果で背景を幻想的に
2. カメラの設定
🎛 撮影モード
✅ 絞り優先(Av / A) → 背景のボケ具合を調整しやすい
✅ マニュアル(M) → 光のコントロールをしやすい
🌟 F値(絞り)
- F1.2~F2.8 → 被写体を浮かび上がらせる
- F4~F5.6 → 背景も少しシャープにしたい場合
⏳ シャッタースピード
- 1/125秒以上 → 手ブレ・被写体ブレを防ぐ
- 1/60秒以下 → 三脚使用時 or 光跡を活かす場合
📡 ISO感度
- ISO 800~1600 → 夜景の光が多い場所(都会の街灯やネオン)
- ISO 3200~6400 → 暗い場所での撮影(公園・郊外)
✅ ノイズを減らしたい場合
- ISOオートを使わず、なるべく低く設定する
- ノイズリダクション(カメラ or Lightroomで後処理)
3. ライティングの工夫
夜のポートレートは光源の使い方が鍵になります。
💡 自然な光源を利用する
✅ 街灯やネオンを活かす
- 横顔に斜めから光を当てると、立体感のある写真に
- ネオンの反射を顔に映すと幻想的
✅ 車のヘッドライト・テールランプ
- 赤や青の光を活用するとムードが出る
- 道路に反射した光でシルエットを作る
✅ イルミネーション・ライトアップ
- クリスマスやイベントのライトを背景にするとロマンチック
📸 ストロボやポータブルライトの活用
✅ オフカメラストロボ(別の角度から当てる)
- 被写体だけを浮かび上がらせる
- バウンス撮影(地面や壁に反射させる)で光を柔らかく
✅ LEDライト・RGBライト
- ポータブルLED(Godox, Aputureなど) → 手軽に持ち運び可能
- スマホライトを活用 → 顔の近くから優しく照らす
✅ カラーフィルターを使う
- 赤・青・緑のフィルターを使うと幻想的な雰囲気に
4. 構図とポージング
✅ シルエット撮影
- 被写体を光源の前に配置し、シルエットで印象的に
✅ ネオンポートレート
- カラフルな光を背景に、顔に当たる光のグラデーションを活かす
✅ リフレクション
- ガラスや水たまりを使い、反射を活かした写真に
✅ 前ボケを活用
- フェアリーライト(小型LED)を手前に入れ、幻想的なボケを作る
5. 編集・レタッチ
🎨 Lightroom・Photoshopでの編集
✅ 色温度調整
- 暖色系(オレンジ系)→ ロマンチック・映画のような雰囲気
- 寒色系(青・紫)→ クールで未来的な雰囲気
✅ ノイズリダクション
- ISOが高い写真のノイズを軽減
✅ シャドウの持ち上げ
- 暗い部分を明るくし、ディテールを出す
✅ シネマティックな仕上げ
- コントラストを強め、ハイライトを抑える
6. 夜のポートレートにおすすめのシチュエーション
✅ 都会の街灯を活かしたムーディーな写真
✅ ネオン看板の前でストリートポートレート
✅ イルミネーションを背景にした幻想的な写真
✅ 光と影を活かしたアートなポートレート
✅ カラーフィルターで独特の雰囲気を演出
7. まとめ
📌 光をうまく活用する(街灯・ネオン・LED・ストロボ)
📌 F値を小さくして背景をボカす(F1.2~F2.8)
📌 ISOとシャッタースピードのバランスをとる(ISO 800~3200、1/125秒以上)
📌 構図やポージングで雰囲気を作る(シルエット・リフレクション・前ボケ)
📌 編集でシネマティックな仕上げにする(ノイズ除去、色温度調整)
夜のポートレートは、光をどう使うかが最大のポイントです。ぜひ試して、幻想的な一枚を撮ってみてください!📸✨