[ 子育て相談箱 ] 叱り方が分からない

「叱り方」に関しては、親御さんにとって非常に重要なテーマですが、単に感情的に叱るのではなく、子どもとの信頼関係を深め、彼らの成長をサポートするための効果的な方法を知ることが大切です。ここでは、具体的な解決策を挙げながら、オリジナルな視点で効果的な叱り方を探ります。

1. 叱る目的を再確認する

叱る本来の目的は、子どもに「どうして欲しいのか」を明確に伝え、正しい行動へ導くことです。感情に流されてしまうと、ただの「お仕置き」に見えてしまいます。親が「何を学んで欲しいか」を明確に意識し、それを言葉にすることで、子どもにとっても叱られることが意味のあるものに変わります。たとえば、部屋を片付けない子どもに対しては「片付けを通して、どうしたら物事を整理できるかを学んでほしい」と伝えることが、感情的に「なんで片付けないの!」と怒るよりも有効です。

2. 感情の整理を最優先に

親が感情的になると、子どもは叱られている理由ではなく、親の感情に反応してしまいます。そのため、まずは自分の気持ちを整理することが大切です。子どもが何か問題行動をしたとき、すぐに叱るのではなく、5分間深呼吸をしたり、一度その場を離れるなど、冷静になる時間を取りましょう。感情が落ち着いた後で、具体的に話し合う方が建設的です。

3. 行動に焦点を当て、人格批判を避ける

叱る際には、子どもの「行動」にだけ焦点を当て、人格に関する否定は避けましょう。たとえば「あなたはいつもだらしない」と言う代わりに、「今日は学校の準備が遅かったから、次は前日に準備してみよう」という具合に、具体的にどこを改善すべきか伝えます。このように「何が悪かったか」を具体的に指摘し、「次はどうすべきか」を提案することで、子どもは改善に向けて努力しやすくなります。

4. 問題解決型の叱り方を心がける

叱ること自体が解決策ではなく、問題を解決するための一歩にすぎません。例えば、子どもが宿題を忘れた場合、「なんで忘れたの?」ではなく、「どうしたら次から忘れないようにできるかな?」と質問し、解決策を一緒に考える姿勢を見せると良いでしょう。子どもが主体的に問題解決に取り組むことで、成長を促すことができます。

5. 子どもの感情に寄り添い、対話を重視する

子どもがどうしてその行動をしたのか、どんな気持ちだったのかを知るために、対話の時間を持ちましょう。子どもが感じていることをまず聞くことで、「なぜ叱られたのか」を理解する助けになります。また、子どもの気持ちに共感を示し、「あなたの気持ちは分かるけれど、こうした方が良いよね」というスタンスで伝えると、子どもも受け入れやすくなります。

6. 小さな成功を褒め、前向きな成長をサポート

叱るだけではなく、小さな成功や良い行動を見つけて褒めることで、子どもは自信を持ち、前向きな成長を促進します。例えば、「昨日よりも片付けが早くなったね!」といった具体的な褒め言葉を与えると、子どもは「自分の努力が認められている」と感じ、次の行動にも意欲的になります。叱ることと褒めることのバランスが大切です。

7. 叱る際のフォローアップで信頼関係を築く

叱った後には、フォローアップが欠かせません。叱られた後、子どもは自分の行動に対して後悔したり、親との関係に不安を感じることがあります。そのため、叱った後に「でも、あなたのことは大切だよ」「さっきのことは一緒に解決していこう」と安心感を与えることが必要です。これにより、子どもは叱られることを恐れず、親との信頼関係が深まります。

8. 家族でのルール作りを協力して行う

叱る際に一貫性を持たせるためにも、家族全員でルールを作り、それに基づいた行動を求めることが効果的です。たとえば、「家に帰ったらまず宿題をする」というルールを家族全員で共有することで、子どもがルールに従う理由が明確になります。家族でのルール作りに子ども自身を巻き込むと、自分から進んで守る姿勢が生まれやすくなります。

まとめ

親として、感情的に叱るのではなく、子どもと一緒に解決策を見つけ、成長を支える姿勢が重要です。叱ることは決して罰ではなく、子どもの成長をサポートするための手段であることを忘れずに。冷静さを保ち、具体的なアプローチで子どもの行動に働きかけることで、親子の信頼関係を深めながら、効果的に子どもを導くことができます。

小学生の子供を持つ親御様へ

親子関係と子供の様々な性格的問題・・

反発することばかりで、親の言うことを聞こうとしない

何事にも積極性はなく、将来が心配

何事にも積極性をもって望んでほしいが、思索があれば・・

小学3年生ですが、落ち着きがなく、集中できない

学校のカリキュラムに付いて行けません。アドバイスを・・

学習能力が低く、将来、経済的自立が難しいことを危惧してます

約束を守れません。対策は?

4年生になった頃から、学校を休みがちです。この先が心配

何をやっても他者よりも劣っており、コンプレックスの塊に

我が子の性格から、虐めの対象になるのではないか、心配

我が子がいじめの対象にならないでほしい

小学校へ上がるハーフの子を持つ親ですが、心得を知りたい

周囲への気遣いで、疲弊している子供が可哀そう

我が子のキレやすい性格を直したい

叱り方が分からない

偏食が過ぎる子供はどうすればよい?

男の子の育て方が難しい

虚言壁のある子を治すには?

友達に乱暴な子がいる、友人関係に不安

言い訳ばかりして、真剣に取り組みません

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自分よりできない生徒もいるし、上を目指そうとしない

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何事にも欲がない

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ネガティブ思考が強く、積極性に欠ける

サボり癖が抜けない

自分の意見をしっかり言える子にしたい、小学5年

周囲に流されやすく、自己主張がない

根拠のない自信ばかりで、真剣さが感じられない

目立つことを恐れているのか、意識的に手を抜いた勉強をする

我が子は学校を休みがちだが、そのことを夫には相談できない

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個人経営で個別指導塾 塾長を50年続けてきました。 駅前で大手がひしめく中、運営してくことの難しさと個人経営であるが故の多様な在り方を実践してこれたことへの自負とがあります。 学習塾とはどうあるべきか、親は子へどのような接し方が”理想・現実”であるのか、ここにはすべて塾長の本音を記していきます。 そして今、老年期を迎え、「楽しく生きること」への模索を綴ってます。

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