塾長キャリア50年の視点から、親御さんが「お子さんが学校を休みがちで、そのことを夫に相談できない」という繊細な問題に直面した際の対応策を、具体例を交えてお話ししましょう。これは単なる親の悩みではなく、家庭全体のバランスを整えるための重要なテーマです。
1. まず、自分の気持ちを「言葉」で整理する
多くの親御さんは、お子さんの不登校に対して「どうしようもない」焦りや不安を抱えていることでしょう。しかし、感情的なまま夫に伝えてしまうと、かえって壁を作ってしまうことがあります。私の経験では、感情は「言葉」にすることで整理されるものです。たとえば、「学校を休む子どもを見ると、将来が心配でたまらない」という気持ちを素直に言葉にし、自分自身と向き合うことで、夫に話す際も冷静で的確な表現ができるようになります。
2. 「一緒にいるとき」が一番効果的なタイミング
忙しい夫に話すタイミングを見つけるのは難しいですが、何気ない会話の中で「ねえ、最近◯◯ちゃんの様子が気になるの」と、あたかも雑談のように切り出すことが大切です。大事なのは「深刻さを出さないこと」。ある親御さんは、夜の晩酌の場で夫に「ねえ、最近ちょっと気になってることがあるの」と言っただけで、夫が驚くほど真剣に耳を傾けてくれたと言います。相談は「一緒にいるとき」が一番効果的です。
3. 夫婦は「同じ船に乗った航海者」
お子さんの不登校という問題は、家庭という船に突然現れた嵐のようなものです。このとき、夫に対して「どうして分かってくれないの?」と責めるのではなく、「一緒にこの嵐を乗り越えよう」という姿勢で話をすると、夫も自然と「自分もやらなければ」という気持ちになります。ある母親は、「船を漕ぐには二人で力を合わせないとね」と夫に伝えたところ、それ以降夫も積極的に子どものことを考えるようになったと言います。
4. 「外部の力」を借りることは「強さ」
50年の塾長キャリアで何度も見てきましたが、「外部のサポート」を利用する親御さんほど強くなります。例えば、学校のカウンセラーや信頼できる友人に相談することで、自分一人で抱え込まなくて済むようになります。ある母親が、「学校のカウンセラーに話を聞いてもらったら、夫に話す勇気が出てきた」というケースもありました。「一人で抱えないこと」こそが、家族を守るための第一歩です。
5. 「夫婦で作る小さなルール」
子どものことで話し合うとき、夫婦で「小さなルール」を作ることをお勧めします。例えば、「週に一度は子どものことを話す時間を作る」「子どものことについては責める口調ではなく、お互いの意見を尊重する」などのルールです。こうしたルールを作ることで、夫婦の対話が自然と増え、問題に対する協力体制が生まれます。
6. 失敗を恐れず「言葉に出してみる」
相談すること自体に「失敗」というものはありません。失敗を恐れて何も言わないほうが、問題は深刻化してしまいます。50年の塾長生活の中で、何度も「最初はうまくいかなかったけど、話すことで少しずつ状況が良くなった」という親御さんを見てきました。たとえ最初は夫が無関心だったとしても、諦めずに小さなステップで続けていくことが大切です。
7. 経験から生まれる「親の成長」
お子さんが不登校になることは、決して失敗ではなく「成長の機会」です。親自身も悩み、試行錯誤する中で成長し、子どもにとっても「乗り越える姿」を見せることができます。あるお母さんは、「私自身が成長していくことで、夫も子どもも少しずつ変わっていった」と話してくれました。
まとめ
「夫に相談できない」という状況は、確かに困難で孤独感を伴うものです。しかし、親として、夫婦として、一歩一歩前に進むことで、子どものためのより良い環境を作り上げることができます。「自分は一人ではない」ということを忘れず、少しずつ、でも確実に夫婦で問題に向き合っていきましょう。それが、塾長キャリア50年の経験から得た最も大切なアドバイスです。
不登校になる子どもたちに多い特徴として「高い感受性や繊細さ」
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