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僕は楽天家ではないのですが、大丈夫だよ、出来るよ・・と周りにも自分にも言い放ってるところがあって、この人、嘘っぽいなぁ・・と不信感をもたれることもあるだろうけど、それでも、そういう生き方を変えるつもりはないというか、変えられません。
僕が、ヨーロッパで初めて認められるようになったのは・・・ 人物の影の部分の(灰色・グレー)を同じ明度の(補色関係にある)赤と緑でドット単位で打ち換えたのですが、このような手法は、スーラの絵などを見れば一目瞭然なのですが、それを写真に取り入れたんのです。 フォトショを使えばできることですが、その陰の部分を数十倍に拡大し、ディスプレイ上での1cm四方を仕上げるだけで数十時間はかかりましたから、一枚の画像を仕上げるのに、一日10時間かけるとして、100日はかかったと思います。 そういうと、編集作業自体を”苦行”だと思う方が多いのですが、「これは俺にしかできない」と信じることで続けてこれたと思ってます。 今までになかったようなエレガントな画像に仕上がると確信してました。
僕ごときがフォトショを使ってやろうと思ったことですから、世界に目を広げれば、試した人は多くいると思います。 それでも、「俺にしかできない!」という自信があったのは、その時すでに油絵で点描法を描いていて”成功体験”があったからです。 油絵なら三日で描ける絵が写真編集では100日かかりますから、ばかげているかもしれませんが、それでも、写真で試みる意味は十分すぎるほどあると思ってます。
そもそも、写真に点描法を取り入れたのは、フランスで開催される「アルル国際写真祭」に推薦状を頂いたからなのですが、推薦状というのは著名なキュレイターや世界の由緒あるギャラリーからしかもらえない話で、EU各地から選ばれたフランス写真協会の選考委員がいて、1開催に7名くらいの写真家が選ばれるわけですが、その倍率たるや、数十倍とか数百倍とか・・らしいのです。 この点描法を用いた編集を成功させれば必ずその推薦は得られるという自信がありました。 自信がないと100日も続けられませんから・・
詳しくは、自分に才能があると信じたから出来たのではなく、この方法なら成功すると信じたからです。 この(点描法という)方法論は初めてから90日くらいは試行錯誤の連続で、何とか見通しが立ってから、10日間で一枚の画像を仕上げました。 その場で仕上げて画像をキュレイターに原画サイズで送ったら、僕の夜明けは彼らの夕方なので、数分後には「great!」との返信があり、それから、10日後には写真協会からOKのサインが出たというメッセージを受け取りました。 本当に大変だったのは、その手法を基に、30枚の画像を仕上げることでした。 2,3時間しか寝ない日が100日くらい続いたと思います。 5か月後には展示会が開催されますから。 今思えば、良く生きていたな・・と不思議な気がします、当時67歳になってましたから。
自分より才能があると思える写真家は大勢います。 日本では身近なところで Tomonari Fukatu氏とか、Takako Ugachi女史とか、世界へ出れば才能に溢れた人ばかりが目に入ります。 皆と同じ土俵では勝てないと思ったら、”自分だけの土俵”を創ればよいことだけなのです・・
点描法を用いれば、これまでになかったようなエレガントな写真に見せることが出来ると思ったのは・・ 写真であれば、物理的にデジタルデータとして記録していくわけですから、まさかそこに、ドットで打ち込まれている(打ち換えられている)とは誰も思いませんので、初めて見るエレガントさを彼らに見せれたと思ってます。 写真の概念を逆手に取ったわけです。
原画を拡大して編集画面でみれば、打ち込んだ跡が見えますが、出力した画像を見る限りは、その跡はほとんど確認できません。 たぶん、出力した際にドット同士が混ざり合って色だしされたと思われます。 展示会場にこらた方々に”その手法”を説明しようとするのですが、その痕跡がほとんど確認できず、説明しようもないことに、もどかしさを覚えた記憶があります、フランスではもちろんのこと、北京での学生の質問攻めにあいましたが、同様でした。 これらの経緯を説明できるほど英語は達者ではないので、北京にある「日本研究文化センター」の教授が来られた際にも、僕の言う日本語を中国語に通訳していただいたのですが、それでも、伝えることは難しかったですね。 北京での展示会は大盛況でして、写真では在り得ないような色の出方をしてましたから、将来、写真家を目指すような学生がその瞬間だけでも千人近くは押し寄せてきたでしょうか。
これだけは中国の名誉のために伝えておきますが、マナーの悪い学生などは1人もいませんでしたよ、学生だけでなく一般人も。 日本のメディアなどでは、やたらと中国人のマナーの悪さばかりが”炎上”してるようですが、僕はそういうマナーの悪い中国人にあったことはありません。
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