過ごした場所が故郷

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何事もカテゴライズしてしまうと拙いことになりますが、物事を分かりやすく伝えようとすれば、ある種の線引きが必要になるので・・　今まで多くの女性（たまに男性）を撮ってきましたが、彼女らの住む地域・出身地・生い立ちによって差異と特徴があります。　私が写真を撮る女性にはクォーターの子が多くいたり、シカゴ生まれシカゴ育ちとか、リュッセルドルフで幼少期を過ごしたとか、海外生活が長いために、日本人で日本に住んでるのに異邦人感覚でいる女性とか・・また、日本で育ちながら、地方出身者、埼玉とか千葉とか東京周辺に住む女性とか、東京でも下町だとか、北区や千住とか、港区女子とか、世田谷・目黒・大田区にする環境的に恵まれた地域に住むでるとか・・彼女らと接している中で、様々な文化・慣習などを知ることができるし、なほどなぁ・・と思ったり、意外だったりすることが多いのです。　

そういう女性とたくさん関わって思うことは、１０歳までに過ごした場所を（人は）故郷だと思ってしまうらしいこと。　日本人コミュニティーの濃い状況であれば日本人らしさは維持できますが、私の通った学校は日本人が私一人でした・・みたいな人はまったくもって外国人と接しているようなのです。　そういう場合、姿が日本人なんで、日本人と思って接しているととても違和感を覚えるのです。

東京出身（自宅通い）の人は経済的自立ができてない人が多く、田舎出身（アパート住まい）の人は経済的に自立してないと生活ができない・・という意味で、まったく別な人種です。　だから、ライフスタイルが全く違ってきます。　東京を牛耳っているのは田舎出身の人たちばかりなのが納得できます。　生粋の港区女子と思われる女性を撮影を通して長くかかわってきましたが、自分の中の田舎者意識みたいなものが頭をもたげてきて、よく分からないコンプレックスを覚えるのです・・ちなみには、私は東京育ちなのですが。

私個人の話になりますが、昭和の時代に世田谷区で育ったので、山手線内で育った人たちにはコンプレックスがあって、俺たちは田舎者だし的感覚があって、渋谷、新宿、下北、自由が丘が”遊び馬”だったりするわけで、青山、赤坂、六本木などには縁遠いのです。

私見ですが、渋谷は企業がお金儲けのために造った街で愛着が湧いてこないのですが、新宿はいい形に古さを残し、バラック化していったところがあり、愛のある街と言ったら言い過ぎでしょうが、わくわく感が常にある街なのです。　新宿には文化があっても渋谷にはないし‥などと言ったら叱られそうですね。

上の写真の女性は流暢な英語を話し、私とのコミュは英語でしかとれない女性です。　私の英語に関しては、昭和の日本人に多いのですが、読み書きはできても会話ができない・・人なのです。　英語を聴きとれはしますが、あまり喋れないのです。　それでも、大切な打ち合わせなどで記録しておくことが必須な時は、すべて英語なのです、日本にいるときも。　海外に行ったときに彼らに驚かれることは・・そんなに流暢に英語をか書けるのに、なぜ、片言の英語しか喋れないの？と不思議がられることが良くありました。　私はヨーロッパに出かけることが多く、彼らも母国語はフランス語・オランダ語・イタリア語だったりするわけですから、彼らにはよく言われますが、英語は簡単だからね、君ももう少し喋れるようにならないと・・。

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