FX ビッド価格（売付価格）とアスク価格（買付価格）である差（スプレッド）とは何ですか？

アフィリエイト広告を利用してます

FX（外国為替証拠金取引）において、ビッド価格（売付価格）とアスク価格（買付価格）の差であるスプレッドは、取引の基本的なコストの一つです。初心者にも分かりやすく、詳細に説明します。

1. ビッド価格とアスク価格とは？

ビッド価格（売付価格）:
ビッド価格とは、マーケットメーカー（FX業者や銀行）が通貨を「買い取る」ために提示する価格です。つまり、投資家がその価格で通貨を売却できる価格です。

アスク価格（買付価格）:
アスク価格とは、マーケットメーカーが通貨を「売る」ために提示する価格です。つまり、投資家がその価格で通貨を購入できる価格です。

2. スプレッドとは？

スプレッド:
スプレッドは、ビッド価格とアスク価格の差です。この差は、FX業者の収益の一部であり、取引コストとして投資家が負担するものです。

3. スプレッドの具体例

具体的な例を使って説明しましょう。仮に、USD/JPYの為替レートが以下のようになっているとします：

ビッド価格（売付価格）：110.25円
アスク価格（買付価格）：110.28円

この場合、スプレッドは0.03円（3銭）です。

例1: 1万ドルを取引する場合

アスク価格で1万ドルを購入：110.28円 × 1万ドル = 1,102,800円
すぐにビッド価格で1万ドルを売却：110.25円 × 1万ドル = 1,102,500円
取引コスト（スプレッド）：1,102,800円 – 1,102,500円 = 300円

4. スプレッドの種類

固定スプレッド:
固定スプレッドは、相場の状況に関わらず常に一定のスプレッドを提供するものです。市場が安定している時も急変している時も、スプレッドは変わりません。

変動スプレッド:
変動スプレッドは、市場の流動性やボラティリティに応じて変化するスプレッドです。市場が活発な時（通常はスプレッドが狭い）や、経済指標の発表時などの市場が不安定な時（スプレッドが広がることがある）に応じて変動します。

5. スプレッドが重要な理由

取引コストの影響:
スプレッドは取引コストに直結します。スプレッドが狭い（小さい）ほど、投資家のコストは低くなり、利益を得やすくなります。逆に、スプレッドが広い（大きい）ほど、コストが高くなり、利益を得るためには相場が大きく動く必要があります。

スキャルピング取引への影響:
スキャルピングは、短期間で小さな価格変動を利用して利益を狙う取引手法です。この場合、スプレッドが狭いことが非常に重要です。スプレッドが広いと、頻繁な取引を行う際のコストがかさみ、利益を圧迫します。

6. スプレッドに影響を与える要因

市場の流動性:
市場の流動性が高い（取引が活発である）場合、スプレッドは狭くなる傾向があります。例えば、主要通貨ペア（EUR/USD、USD/JPYなど）は流動性が高いため、スプレッドが狭いことが多いです。

経済指標やニュース:
重要な経済指標の発表や大きなニュースイベントがあると、市場は不安定になり、スプレッドが広がることがあります。

取引時間:
市場が活発に取引されている時間帯（例えば、ロンドン市場やニューヨーク市場が開いている時間帯）はスプレッドが狭くなることが多いです。逆に、取引が少ない時間帯（深夜など）はスプレッドが広がる傾向があります。

7. スプレッドを理解し、効果的に活用する方法

ブローカーの選択:
スプレッドはブローカーによって異なります。信頼性が高く、スプレッドが狭いブローカーを選ぶことが重要です。固定スプレッドを提供するブローカーと変動スプレッドを提供するブローカーのどちらが自分の取引スタイルに合っているかを検討しましょう。

取引のタイミング:
市場が活発な時間帯に取引することで、スプレッドを狭く抑えることができます。重要な経済指標の発表前後は、スプレッドが広がることがあるため、取引を控えるか、リスク管理を徹底しましょう。

スプレッド比較:
複数のブローカーのスプレッドを比較するツールやサイトを利用して、最適なブローカーを選びましょう。

まとめ

スプレッドは、FX取引における基本的なコストであり、ビッド価格とアスク価格の差です。この差が取引コストとして投資家に影響を与えます。スプレッドが狭いほど、取引コストが低く、利益を上げやすくなります。スプレッドは市場の流動性、経済指標の発表、取引時間などによって変動します。初心者はスプレッドを理解し、ブローカーの選択や取引のタイミングを工夫することで、取引コストを抑え、効果的に取引を行うことができます。

＜参考リンク＞

FX ブローカーの選択は何を基準にして決めればよいですか？

FX ウェビナー、チュートリアル、マーケットレポート

FX なぜ、日本人は銀行預金を資産運用しないのか？

FX １９９０年代の不良債権問題など、日本の金融市場には大きなショックがあった・・

FX NISAと日本における相続税との関係性

NISA（少額投資非課税制度）手堅い資産運用

７０歳から、NISAを始めるたいが、率直御意見

FXで稼ぐテクニックを身に付けるには「外国為替市場」を理解しよう！

FXで稼ぐテクニックを身に付けるには「FX の仕組みと基本」知ろう！

FX会社に口座開設するときの目のつけどころ

FXで財を成した人の体験談