Nikon D780+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

ここで載せてる画像の多くはNikon D780+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDで撮ってます。 画像を観れば、どのように撮れて、どのような用途があるか?分かると思います。

Nikon D780の詳細解説

1. Nikon D780とは?

Nikon D780は、2020年1月に発売されたフルサイズ(FXフォーマット)のデジタル一眼レフカメラ(DSLR)です。NikonのD750(2014年発売)の後継機として登場し、一眼レフでありながらミラーレスカメラの要素も取り入れたハイブリッドなモデルとして高く評価されています。

D780はプロフェッショナル向けのフルサイズ一眼レフカメラであるD850よりもコンパクトで、初心者から上級者まで幅広い層に向けたモデルとなっています。

2. Nikon D780の主な特徴

(1) 24.5MP 裏面照射型CMOSセンサー

Nikon D780には 有効画素数2,450万画素裏面照射型CMOSセンサー が搭載されており、高感度性能とダイナミックレンジの向上が図られています。

裏面照射型センサーのメリット

  • より多くの光を取り込めるため、高感度撮影時のノイズが少ない
  • 低照度環境でも高画質を維持

(2) 最高常用ISO 51200(拡張ISO 204800)

D780はISO感度性能に優れ、常用ISOは 100〜51200(拡張ISO 50-204800)という広い範囲をカバーしています。

高感度性能のメリット

  • 暗所での撮影に強い
  • 高速シャッターが使いやすい

特に、ライブビュー撮影時にはNikon Z6のような デュアルゲインISO(ISO100とISO800でノイズ抑制の仕組みが異なる技術)が搭載されており、夜景撮影などでも優れた画質を提供します。

(3) 273点像面位相差AF(ライブビュー)+51点マルチCAM3500II(ファインダー)

Nikon D780のオートフォーカス(AF)は、一眼レフとミラーレスの両方の良さを持つハイブリッドAF です。

  • ファインダー撮影時(光学AF):51点マルチCAM3500II
    • 中央15点がクロスセンサー
    • D750よりもAFアルゴリズムが改善され、D5並みの追従性能を持つ
    • -3EV(暗所対応)
  • ライブビュー撮影時(像面位相差AF):273点
    • Z6と同じ273点の像面位相差AF
    • 瞳AF(Eye AF) に対応
    • 低輝度-4EV(暗所でのAF性能向上)

ライブビュー撮影時の進化 ミラーレスのAFを取り入れたことで、顔認識・瞳AF・タッチAF が可能になり、動画撮影や静止画撮影の操作性が向上しています。

(4) 7コマ/秒の高速連写

D780の連写速度は メカシャッターで7コマ/秒、ライブビュー時(電子シャッター)では 12コマ/秒 まで向上しました。

連写速度の特徴

  • D750(6.5コマ/秒)よりも高速化
  • 電子シャッター時の12コマ/秒はミラーレスカメラ並みの性能

この連写性能により、動きの速い被写体(スポーツ・動物・イベント撮影など)にも適しています。

(5) 4K UHD 30p / 1080p 120pの動画撮影

Nikon D780は 4K UHD(30p) の動画撮影に対応しています。

動画性能の特徴

  • 4K UHD 30p(全画素読み出し)
    • クロップなし でフルフレームの画質をそのまま活用可能
  • フルHD(1080p) 120p
    • スローモーション撮影が可能
  • N-Log / HLG(HDR)対応
    • 色補正や編集に適した広いダイナミックレンジを確保
  • マイク・ヘッドフォン端子あり
    • 外部オーディオ機器を使用したプロ仕様の録音が可能

動画撮影時は、Nikon Zシリーズ(ミラーレス)と同じAFアルゴリズムを採用しており、スムーズなピント合わせ を実現しています。

(6) バッテリー持ちが優秀(CIPA 2260枚)

D780は EN-EL15bバッテリー を採用しており、CIPA基準で 2260枚 撮影可能です。

バッテリー持ちの良さ

  • D750(1230枚)よりも 約1.8倍 のバッテリー持続時間
  • ミラーレスカメラ(Z6:約310枚)と比べて 圧倒的に長時間撮影が可能

(7) デュアルSDカードスロット(UHS-II対応)

D780は デュアルSDカードスロット を搭載し、どちらも UHS-II対応 です。

デュアルスロットのメリット

  • RAW+JPEGの同時記録
  • バックアップ用に2枚のSDカードを使用
  • 容量不足の心配が少ない

3. Nikon D780のメリットとデメリット

✅ メリット

  1. 一眼レフとミラーレスのハイブリッドAF
    • ライブビュー時はZ6と同じ像面位相差AF
    • ファインダー撮影は従来の51点AF
  2. 高感度性能が強化された裏面照射型CMOSセンサー
    • ISO51200(拡張ISO204800)で暗所撮影に強い
  3. 光学ファインダーとライブビューの両方が快適
  4. バッテリー持ちが非常に良い
  5. デュアルSDカードスロット(UHS-II対応)
  6. 動画性能も強化(4K 30p, 1080p 120p, N-Log対応)

❌ デメリット

  1. D750と比較してボディがやや重い(840g)
  2. ボディ内手ブレ補正(IBIS)が非搭載
    • 動画撮影時はレンズ側のVRに依存
  3. ミラーレスカメラ(Z6やZ7)と比べると新しさに欠ける
  4. 価格がやや高め(発売当初:約24万円)
  5. AFカバレッジ(光学ファインダー時)がやや狭い

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AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED の詳細解説

1. 概要

AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDは、Nikonのフルサイズ(FXフォーマット)対応の標準ズームレンズで、高い光学性能と耐久性を兼ね備えたプロフェッショナル向けのレンズです。2007年に登場し、多くのプロカメラマンやハイアマチュアに愛用されてきた名玉です。

このレンズは、24mmの広角から70mmの中望遠までの焦点距離をカバーし、風景、ポートレート、スナップ、ブライダル撮影など、多様な撮影シーンで活躍します。

2. 主な仕様

スペック項目詳細
焦点距離24-70mm
最大絞りf/2.8
最小絞りf/22
レンズ構成11群15枚(EDレンズ3枚、非球面レンズ3枚)
最短撮影距離0.38m
最大撮影倍率0.27倍
絞り羽根枚数9枚(円形絞り)
フィルター径77mm
サイズ(最大径×長さ)約83×133mm
重量約900g
AF方式超音波モーター(SWM)
防塵・防滴対応

3. 特徴とメリット

① 明るい開放F値 f/2.8

F2.8の明るさを全域で維持できるため、低照度下でもシャッタースピードを速く保てます。また、被写体を際立たせる美しいボケを得ることができ、ポートレート撮影や被写体を浮き立たせる表現に適しています。

② 高品質な光学設計
  • ED(特殊低分散)レンズ3枚:色収差を抑え、シャープでクリアな画像を実現。
  • 非球面レンズ3枚:歪みや球面収差を抑制し、優れた解像力を確保。
  • ナノクリスタルコート:ゴーストやフレアを効果的に抑え、逆光でもクリアな描写。
③ 高速かつ静音なAF(SWM搭載)

Nikon独自の「サイレントウェーブモーター(SWM)」を採用し、高速かつ静音なAFを実現。動体撮影や静かな環境での撮影にも適しています。

④ 優れた耐久性

プロ向けレンズらしく、防塵・防滴設計が施されており、厳しい環境下でも使用可能。フィールド撮影や屋外の過酷な状況でも安心して使えます。

⑤ ズーム全域で高い描写力

ズームレンズながら単焦点レンズ並みの解像力を持ち、広角から中望遠までどの焦点距離でも安定した画質を提供します。

4. AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRとの違い

2015年に後継モデルとして「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」が登場しました。主な違いは以下の通りです。

特徴AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
発売年2007年2015年
VR(手ブレ補正)なしあり(4段分の補正)
絞り制御機械式電磁絞り
レンズ構成11群15枚16群20枚
重量900g約1070g
サイズ83×133mm88×154.5mm
解像力高いがVR版より若干劣るより高解像
価格比較的安価高価

VR版は手ブレ補正が加わり、最新の光学技術が投入されていますが、サイズと重量が増し、価格も高くなっています。一方で「G型」はシンプルな設計で軽量かつ頑丈なため、依然としてプロカメラマンにも支持されています。

5. こんな人におすすめ

  • ポートレート撮影が多い人:ボケ味が美しく、人物撮影に最適。
  • 風景やスナップ撮影をする人:24mmの広角でダイナミックな構図が可能。
  • 高画質で信頼性のあるズームレンズを求める人:ズーム全域でシャープな描写。
  • VR(手ブレ補正)が不要で、軽量なレンズが欲しい人:VR版より軽量で持ち運びが楽。

6. まとめ

AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDは、Nikonのフルサイズ標準ズームレンズの代表作であり、プロからアマチュアまで広く愛用されています。VR機能がない分、シンプルな設計で耐久性が高く、価格も比較的抑えられているのが魅力です。

✅ このレンズを選ぶ理由

✔️ F2.8通しで明るく、美しいボケが得られる
✔️ プロ仕様の耐久性と防塵・防滴設計
✔️ 高速で静かなAF性能(SWM搭載)
✔️ ズーム全域で優れた解像力

D780やD850、ZシリーズのZ 9やZ 7II(FTZアダプター経由)などと組み合わせることで、高画質な撮影が可能です。

もし手ブレ補正が欲しいなら「E型(VR搭載版)」を、よりコンパクトでシンプルな標準ズームが欲しいならこの「G型」を選ぶと良いでしょう。

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個人経営で個別指導塾 塾長を50年続けてきました。 駅前で大手がひしめく中、運営してくことの難しさと個人経営であるが故の多様な在り方を実践してこれたことへの自負とがあります。 学習塾とはどうあるべきか、親は子へどのような接し方が”理想・現実”であるのか、ここにはすべて塾長の本音を記していきます。 そして今、老年期を迎え、「楽しく生きること」への模索を綴ってます。

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