東京都の水道水がおいしい地域はどこか ランキング10

町田市境川で撮影 2016.8.14

ただし重要な注意があります。東京都水道局は「市区町村別のおいしさランキング」そのものは公表していません。また、地下水についても「市ごとの水道水に占める割合」を一律には公表していません。したがって、以下は東京都水道局の水質データ、水源、硬度、PFAS、高度浄水処理などから作った参考ランキングです。特に硬度については、東京都全体の給水栓平均が61.4mg/Lで、令和4年度には青梅市19.6mg/L~練馬区・江東区89.7mg/Lという地域差が確認されています。

東京の「おいしい水」ランキング・暫定TOP10

順位地域水の特徴私の評価
🥇 1位青梅市非常に軟らかい。地下水・多摩川系の自然性★★★★★
🥈 2位あきる野市多摩川水系+地下水、自然度が高い★★★★★
🥉 3位福生市地下水・多摩川系の影響、比較的軽い水★★★★★
4位八王子市地下水+広域水源、地域差あり★★★★☆
5位町田市地下水源が多く、ミネラル感がある★★★★☆
6位調布市地下水を利用、比較的まろやか★★★★☆
7位府中市多摩川系+地下水系★★★★☆
8位多摩市地下水+広域水源★★★★☆
9位稲城市多摩川・地下水系の影響★★★★☆
10位東久留米市地下水源を持ち、比較的まろやか★★★★☆

ただし、これは「安全性ランキング」ではありません。

東京都の水道水は、どの地域でも水質基準を満たすよう管理されています。 令和6年度についても、東京都水道局は浄水場出口・蛇口のすべての検査地点で安全性を確認しています。

なぜ青梅が1位なのか?

非常に面白いのが青梅市です。

東京都水道局が公表している硬度データでは、令和4年度の蛇口水で、

青梅市 19.6mg/L

という東京都内でも非常に低い硬度でした。東京都全体の平均は約60mg/Lですから、かなり軽い水です。 (東京都水道局)

これは、

「ミネラル感が少なく、非常に軽く、すっきりした水」

を好む人には魅力的です。

一方で、「少しミネラルの入ったまろやかな水」が好きな人には、必ずしも青梅が最高とは限りません。

では「町田」は?

ここが今回の話で一番面白いところです。

町田市は、単純に「東京の普通の水」と考えないほうがいいです。

東京都水道局の多摩地区には、地下水の井戸が277か所あります。 (東京都水道局)

そして町田市には、

木曽一号水源
木曽二号水源
滝の沢水源

などの地下水源があります。

過去の水質年報では、木曽二号水源の硬度が約103mg/Lというデータもあります。

つまり青梅の19.6mg/Lとは全く違います。

青梅

「非常に軽い」

木曽

「ミネラルを感じる」

という違いです。

したがって、「おいしい水」の好みで順位が逆転する可能性があります。

調布市はどのあたり?

調布市も非常に面白い地域です。

調布には地下水源があり、東京都水道局の多摩地区水道の中でも地下水利用が確認されています。

つまり、

調布=完全な河川水

ではありません。

また、令和6年度のPFOS・PFOA検査を見ると、調布市の上石原系統では比較的低い値が確認されています。東京都は多摩地区について、給水栓・浄水・原水・水源井戸のPFAS検査結果を公開しています。 (東京都水道局)

そのため、

「地下水のまろやかさ」と「PFASを含む水質管理」のバランス

という観点では、調布はかなり良い位置にあります。

23区はどうなのか?

ここは誤解されやすいところです。

「23区の水は河川水だからまずい」ということではありません。

むしろ現在の東京23区の水道水は、高度浄水処理によって非常に品質が安定しています。

特に利根川水系の

  • 金町
  • 三郷
  • 朝霞
  • 三園
  • 東村山

の5浄水場では高度浄水処理が導入されています。

したがって23区の水は、

地下水のおいしさではなく、「高度浄水処理によるクセの少なさ」

が強みです。

「おいしい水」を6つの要素で考えると

私は次のように考えるのが一番合理的だと思います。

① 硬度

低すぎても高すぎてもダメ。

東京都水道局が紹介する「おいしい水」の目安は、

10~100mg/L

です。

東京都平均は61.4mg/L。 (東京都水道局)

したがって、

40~80mg/L程度

はかなり「東京の水として理想的なゾーン」と考えられます。

② 残留塩素

低いほど「カルキ臭」が少なく感じられます。

東京都はおいしさに関する目標として0.4mg/L以下を設定しています。令和6年度の平均は0.4mg/Lでした。

③ 水温

実は非常に重要。

東京都水道局も、15~20℃程度が最もおいしく感じやすいと説明しています。

つまり、夏に蛇口から20数℃の水が出れば、どんなに水質が良くても「おいしい」と感じにくい。

④ 地下水

地下水にはカルシウム・マグネシウムなどが適度に含まれるため、

「まろやか」

と感じることがあります。

東京都水道局も、一般に地下水は表流水より硬度が高くなる傾向があると説明しています。 (東京都水道局)

⑤ PFAS

これは「おいしさ」よりも安全性の評価です。

現在の東京では、単純に「地下水が多い=良い」と評価するのは適切ではありません。

東京都は多摩地区の水源井戸まで含めてPFOS・PFOA等を継続検査しています。 (東京都水道局)

⑥ 高度浄水処理

これは特に23区の強みです。

地下水ではなくても、

河川水 → 高度浄水処理 → 非常に安定した水道水

というメリットがあります。

私なら「好み別」にこう評価します

🥇 軽くてすっきりした水が好き

青梅・西多摩

がおすすめ。

硬度19.6mg/Lという青梅の水は、かなり特徴的です。 (東京都水道局)


🥇 まろやかな水が好き

調布・町田・多摩地区の地下水利用地域

がおもしろい。

特に町田・木曽は地下水源の存在が特徴です。


🥇 安定した水質を最優先

23区の高度浄水処理系

が強い。

水源の季節変動などを含めても、非常に高度な水質管理がされています。


そして「木曽森野第1」はかなり面白い

今回の比較を踏まえると、私は木曽森野第1の水道水をかなり高く評価します。

理由は、

① 木曽に地下水源がある
② 地下水由来のミネラルが期待できる
③ 東京都水道局による広域的な水質管理
④ PFASも継続的に監視されている
⑤ 東京の水としては硬度に個性がある

からです。

一方、**「木曽森野第1の蛇口で実際に何mg/Lの硬度なのか」**は、建物所在地に対応する給水栓データを特定しなければ分かりません。

東京都水道局は、地域別の水質検査結果を公開しており、令和6年度についても蛇口水のデータを確認できます。 (東京都水道局)


重要な結論

私は「東京で最高の水」を一つに決めるより、

青梅=軽さの王者
木曽・町田=ミネラル感のある水
調布=地下水と広域水源のバランス型
23区=高度浄水処理による安定型

と考えるほうが実態に近いと思います。

そして、もし**「住む場所を選ぶ」という観点**なら、単純なおいしさランキングより、

「水道水を毎日そのまま飲むなら、東京都のどの市が最も条件が良いか?」

投稿者:

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私は東京生まれ、東京育ちで、教育関係の仕事をしながら写真家としても活動しています。 20歳で絵画を始め、15年前から写真表現に取り組んでいます。写真は独学で学びましたが、その表現の根底には、幼少期から親しんできた浮世絵の美意識があります。また、Sandro Botticelli や Pablo Picasso の作品からも多くを学びました。 特に、Rembrandt Harmenszoon van Rijn が生み出した光と影の表現は、私の写真における構図や空間表現に大きな影響を与えています。絵画的な視点を大切にしながら、人間の美しさや存在感を写真で表現することを目指しています。

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