
写真は、目の前の風景を正確に記録することができる。しかし、心に残る一枚とは、単なる記録では終わらない。その写真を見た瞬間、その日の空気、光のぬくもり、交わした言葉、胸の奥に生まれた感情までもが静かによみがえってくる。写真の価値は、何が写っているかだけではなく、何を感じさせるかにある。私は被写体を記録するためにシャッターを切るのではない。一枚の写真が、誰かの記憶と感情をそっと呼び覚ます存在であってほしいと願いながら、レンズを向けている。
この画像は原画のまま(何の編集もせずに)載せている。 それだからだろうか、シャッターを切った瞬間をいまもしっかり思い出せる。
高野真央1st写真集 まおのこと、3,630円