「はい、ニコっとして。」私はその言葉を、使ったことがない。

笑顔を求めれば、人は笑ってくれる。しかし、それはカメラに向けた笑顔であって、その人自身の心から生まれた表情とは限らない。私は「笑ってください」とお願いするよりも、自然に笑みがこぼれる時間を大切にしたい。何気ない会話の中で生まれる微笑み、ふと遠くを見つめる眼差し、静かな安堵の表情。そのどれもが、その人だけの真実である。写真家の仕事は笑顔を作ることではなく、笑顔が生まれる空気を育てることだと、私は思っている。

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私は東京生まれ、東京育ちで、教育関係の仕事をしながら写真家としても活動しています。 20歳で絵画を始め、15年前から写真表現に取り組んでいます。写真は独学で学びましたが、その表現の根底には、幼少期から親しんできた浮世絵の美意識があります。また、Sandro Botticelli や Pablo Picasso の作品からも多くを学びました。 特に、Rembrandt Harmenszoon van Rijn が生み出した光と影の表現は、私の写真における構図や空間表現に大きな影響を与えています。絵画的な視点を大切にしながら、人間の美しさや存在感を写真で表現することを目指しています。

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