
毎日見ている風景は、変わらないようでいて、同じ表情を見せることは二度とない。光の角度、季節の移ろい、人の気配、そして自分自身の心の在り方によって、その景色は静かに姿を変えている。見飽きたと思った瞬間こそ、新しい発見は遠ざかる。写真家に必要なのは、遠くへ行くことではない。見慣れた世界を、初めて見るような眼差しを持ち続けることである。
この写真は、数年前に下北沢の飲み屋街で撮りました。 私は、ここ下北には60年以上通っている。いつもと変わらぬ姿もあれば、その場所に以前何があったかも思い出せない場所もある。